2018年2月18日日曜日

手嶌葵・琴音・丸山純奈が歌う 三者三様の「明日への手紙」に3回号泣する

「明日への手紙」は、声楽家で作詞・作曲家でもある「池田綾子」さんの作品で、
2014年にリリースされた「手嶌葵」さんのアルバム「Ren'dez-vous」に収録されている楽曲です。
2016年に月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の主題歌に採用され、
ドラマを見る前から号泣してしまう主題歌として、広く知れ渡ることになりました。
スローテンポで、心に染み渡るようなこの楽曲は、歌唱力自慢の子たちに好まれ、
カラオケバトルやオーディションなどで多く歌われることとなり、
YouTubeで検索すると、カバーバージョンがもの凄い勢いでヒットしてきますw

では、膨大なカバー動画をかき分けて見つけた、御本家のライブテイクです。

       
さすがですね。ドラマPさんが惚れ込んだだけのことはあります。

番組ホームページからの引用になります。
人から見たら過酷すぎる境遇にありながら、
決して暗くならずに明るく前向きに生きてきたことで、
運命的な相手と出会うことになる主人公の心情を
「歌」という形で表現できるのは手嶌さんの声以外にないと思いました。
手嶌さんの歌声は、今の日本でもっとも“せつない声”だと思います。
手嶌さんのあの「声」こそがこのドラマの世界には必要だと思ったのです。
未来への自分に出す手紙という歌詞の内容も、このドラマのために書き下ろしたかのようです。

だいたい、サビというのは、気合いを込めて歌ってしまうものだと思うのですが、
それを抑えながらも、メッセージはちゃんと伝えてくる。
こういう歌唱をモノにするというのは、容易いことではありませんよね。
こんな歌唱がドラマのバックで流れてきたら、号泣必至に思います。


2つ目のテイクは、「音楽チャンプ」からのテイクになります。

歌っている「琴音」さんは、新潟の高校1年生。
公式チャンネルでの公開直後からアクセスが殺到し、1週間で再生回数80万回という凄さです。

     
「琴音」さんは、新潟でライブ活動をしている方のようで、この世界では有名な子みたいですね。

僕が思うに、「音楽チャンプ」って番組が、続かなかった最大の理由は、
このようなセミプロの子たちしか出てこられない、って雰囲気になっちゃったことだと思います。
結局、ネット社会の現代では、無名の新人が突然現れるなんて、有り得ないことなんですよね。
出場者の応募がなくなるくらい、敷居を高くしちゃった、インパクトある歌唱に思います。

「琴音」さんは、人と関わることが苦手で、辛い日々を過ごしていたようですが、
歌うことによって救われてきたと語っています。
気魄こめた歌唱は、決して鬱屈さを感じさせること無く、どこまでも優しいんですよね。
審査員「菅井」氏の評するところの「暗いけど温かい」という歌声は、
演じられた個性では無く、彼女そのものなんだと思います。

公式動画ではコメント欄がないので、視聴者の反応をうかがい知ることができないのですが、
番組では、全ての審査員が涙ぐみ、あの菅井先生が号泣というので話題になっていました。
テレビですからね、「ここで菅井さん泣く」なんてシナリオくらいあるかもしれませんが・・・w
でも、聴く者を泣かせる歌唱であることは、確かに思います。


3つめのテイクは、丸山純奈さんです。

YouTubeには、彼女のライブテイクが7本ほどあって、
2016年5月のヴォーカルクイーンコンテストが最初のようです。
この時は、中学生になったばかりの12歳で、特別賞をもらったそうです。
彼女は、この賞がよほど嬉しかったようで、それから、1年間、様々なところで歌い続けて、
2017年3月のテイクが、最新動画になります。(と云っても、1年近く前になりますが)

それらの動画の中では、2016年の12月のテイクが再生回数137万回と最多なんですが、
ベストテイクは、やはり最新のこちらかと思います。

       
何で、こんなに気持ち良く歌えるんでしょう。
それにしても、手嶌葵さんや琴音さんとのギャップが面白すぎます。

まあ、丸山純奈という子は、こういう歌い方しか出来ないんですが、
それが、単なる声自慢、歌自慢になってないのが彼女の不思議なところです。
清々しく、伸びやかな歌唱の中にも、切なさを感じさせるものがあるんですよね。
変化球を使わず(使えずに)、ストレート1本で勝負しているのに、
単調にならないのは、抜群のコントロールと、緩急を使いこなしているからだと思います。
号泣?・・・は、しないかもしれませんが、何度も聴いていたい歌唱です。

三者三様の「せつなさ」の表現ですが、まあ、手嶌葵さんは別格として、
2人のテイクから感じるのは、生命感っていうか、結局・・・「温かい」ってことだと思います。
でも、こういう感じが、現状のボーカロイドに、最も欠けているところなんですよね。

丸山純奈さんは、今、歌えば、また違った歌唱になっていると思います。
琴音さんとの歌合せなど、最高に面白いと思うので、是非とも番組企画で実現して欲しいです。

って、3月で放送打ち切りでしたね。

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