夏になり、活動全開の丸山純奈さん(すーちゃん)。露出が増えるのは嬉しい限りですが、オーバーワークにならないかと不安になります。中3の夏もそうでした。北海道から宮古島まで、全国を飛び回ってライブをして、9月に体調を崩してしまいましたからね。もう、オジは心配で心配で仕方ありません。しかしながら、そういうスケジュールを組めるのも、精神的にも絶好調であればこそ。今後も、アップロードされてくるであろう動画を視聴させて頂きながら、地味に応援したいと思います。
さて、先日開催された浦和駅前の路上ライブをもって、関東1都6県を制覇したすーちゃん。以前、残るは埼玉県だけですね、なんてブログに書きましたが、本当に浦和でやるとは思いませんでした。そんな「すーちゃん」は、最近「明日への手紙」を良く歌ってくれます。直近でも3・4回ほど続けて歌っているでしょうか。浦和でのライブも、慌ただしい中でしたが、なかなかのデキでしたね。
YouTubeで確認できる「明日への手紙」の最初の動画は12才の時ですから、本当にずーっと歌ってきた曲です。すーちゃんは、ライブではMCを挟むことが全然無くって、曲名さえも紹介しないくらいですが、この時は、珍しく「新宿で路上ライブをしていたときに歌わせて頂いてた、想い出深い曲です。」と語りました。過去形で語ったのは、新宿ではもう路上ライブはしないってことでしょうか。やっぱり、ストップがかかったのかなぁ。思い出深いってのは、昨年の新宿の路上ライブのことではなく、上京する前に歌っていたことを指しているのでしょう。
「明日への手紙」は、フジテレビの月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の主題歌だそうです。リリースが2016年とありましたから、すーちゃんが歌い始めたときは、まだ本当の新曲だったわけで、もしかしたら、家族でドラマを見ていたのかもしれませんね。
いろいろなコンクールで「明日への手紙」を歌っていたすーちゃんですが、中学生シンガーとしての完成形と云えるのが、これ。2017年3月 横浜O-SITEからのテイクです。
僕は、どうしても、この歌唱のイメージから離れられないんですよね。新宿での路上ライブがバズって277万回も再生されても、何か違うって思ってしまうんです。
ハスキーな声で呟くように歌う手嶌さんの歌唱はインパクト大ですから、「明日への手紙」の歌い方はこうあるべきみたいな雰囲気があって、すーちゃんの歌唱にも「これは違う」みたいなコメントが付くことがあります。本家へのリスペクトは大切ですから、それはそれで良いんですけど、だからと云ってモノマネになってしまったら、これもまた意味の無いことであります。
実は、この曲は手嶌さんのオリジナルではなく、声楽家で作詞・作曲家の「池田綾子」さんの作品です。本家のそのまた本家のテイクがYouTubeにありました。デビュー20周年の記念ライブのダイジェスト動画とのことで、「明日への手紙」は4分27秒から6分10秒にあります。
美しいです。歌唱はこうあるべきというお手本ですね。記事に「地声とファルセットの境がほとんどなく、澄んだトーンのままメロディを連結させ・・・」という文がありました。すーちゃんに目指して欲しいのも、正にこれであります。地声も裏声も綺麗なすーちゃんですが、頑張って歌っていると、どうしても裏声の部分が取って付けたように聞こえてしまいます。地声とファルセットをスムーズに連結させ、「あれっ、今、どっちの声で歌ったんだろう」なんて域にまで達したら、どんな歌だって、歌いこなせるんじゃないかと期待しちゃいます。
さて、今回取り上げさせて頂くのは、歌舞伎町のテイクであります。歌舞伎町のイベントは、ちゃんとステージを組んであるし大きなモニターもあるしで、歌う環境としては1番良いところじゃないでしょうか。この日は、全体的に抑え気味の歌唱が多く、肩の力が程好く抜けていて良かったと思います。平日でなければ行きたいところでしたが致し方ありません。
動画をアップしてくださったのは、MASKMANchannelさん。お気付きになられましたか。最初に貼り付けさせていただいた13才の歌唱と同じチャンネルなんですよ。7年の時を経て、同じチャンネルで同じ歌手の同じ歌を聴けるなんて凄いじゃないですか、って一人で感動してました。
昨年の新宿路上ライブでは、ファルセットと地声の連結に違和感を感じていた僕ですが、最近のテイクは、良い感じで聴くことができます。最近、セットリストに入れるようになったのも、気持ち良く歌えるようになったからではないでしょうか。
あと少し、もう少し極めて、歌手「丸山純奈」の「明日への手紙」を完成して欲しいのです。そして、僕を、中学生シンガー「すーちゃん」の呪縛から解放して欲しいのです。