2018年7月28日土曜日

丸山純奈「POLU」in天王洲アイル ~CANAL GARDEN PARTY’18~

今回は、天王洲アイル「CANAL GARDEN PARTY’18」のイベントステージで開催された「POLU」のミニライブの様子を報告させていただきます。

「POLU」のみなさんが、7月27日に上京することは、前々から分かっていたのですが、出演時間30分ですし、イベント広場でのライブですから、わざわざ行くことも無いと思っていたんです。ところが、様々な偶然が重なりまして、前日の夜になって、ちょっとのぞきに行こうかなって気分になったんです。

というわけで、5月の聖地巡りに続き、再び天王洲アイルに行ってきました。

「CANAL GARDEN PARTY」は、今年で24回目。天王洲セントラタワー前の広場で開催されるイベントだそうです。僕らの町でも、この時期は、地区ごとに納涼祭とか夏祭りとかやってますけど、それのオフィス街版と云ったところでしょうか。セントラルタワーのデベロッパーである「中川特殊鋼」さんが主催しているようです。
広場をぐるりと取り巻いたテントでは、ビールとか焼きそばとかを良心価格で販売していて、週末の仕事上がりのビジネスマンたちで、大賑わいでしたよ。昭和のビアガーデンみたいな雰囲気です。

で、明らかに場違いな人たちが、ところどころにいます。ライブを目当てに集まったファンのようです。純奈さんとほぼ同世代と思われる女の子たちや、純奈さんの父親世代くらいの男たちです。会場に1,000人いるとして、集まったファンは、50人くらいでしょうか。

連日の猛暑も一段落、夕暮れの運河沿いの会場は、吹く風も心地よくって、生ビールを飲むには最高のコンディションです。

台風接近で、進行を急いでいるらしくって、ライブは、司会のお姉さんの簡単な紹介の後、7時きっちりに始まりました。


オープニングは「Lily」でした。続けて2曲目は・・・何でしょうか?
その後で、挨拶が入りました。どうやら2曲目は、ドラムの啓太さんの作品「19歳のブルース」という曲だったようです。

ここで、純奈さんが、「今日は、あと5曲歌います」みたいなことを言ったので、「おおっ、5+2=7曲も歌うのか」って、一瞬喜んだんですけど、全部で5曲という意味だったみたいで、5-2=3曲が正しかったようです。

ここ、天王洲でMVを撮ったことがあるという話のあと、今日は、新しいアレンジでと、噂に聞いていたボサノバ風アレンジの「ミズイロ」が始まりました。

まあ、ボサノバ・ヴァージョンと云うよりも、ボサノバっぽく演奏しましたというのが、正確かと思います。新アレンジなのに丸山純奈さんの歌唱がいつもと変わらずだったのが、妙に微笑ましかったです。もちろん、今の彼女にボサ・ノヴァのグルーヴ感などを求めるつもりは全然ありませんし、そういうのは、彼女が大人になってからのお楽しみにとっておけば良いことですからね。

再生は2度押しです。


でも、この演奏は、なかなかイイ感じに思います。ここは、天王洲アイルのビアガーデンですけど、丸の内のCOTTON CLUBで演奏してもいいかもですw
何と云っても、伴奏が抑え気味なのが、その理由でしょうか・・・普段のバンさんたちの演奏が煩いと云ってるわけではありませんよ。

で、間髪入れずに4曲目の「Sing」が始まりました。本当にいきなりって感じです。進行を急いでいるのか、全くMCを挟もうとしません。純奈さんとバンさんの親子(?)漫才を期待していたファンとしては、ちょっとがっかりです。

最後に、「ワン、ツー」ってかけ声をお願いしますって云って、「夢見る虹色」が始まりました。途中でマイクが切れるアクシデントも発生してヒヤリとしましたが、純奈さんは、動じることなく終了。

司会のお姉さんが出てきて、「会場の皆さん、もちろんアンコールして欲しいですよね!」って、拍手を強要しましたw
アンコール曲は「おまもり」でした。30分のライブで、アンコールを含めて6曲という、標準的な構成だったと思います。

まずは、CANAL GARDEN PARTYという完全アウェーのステージで、誰も知らないオリジナル曲を6曲ぶちかますというチャレンジ精神を、賞賛させていただきましょうか。

丸テーブルに椅子が並べてある夏祭り会場ですから、皆さんステージの方を向いてないんですよね。で、仕事上がりのビジネスマンが、ビール飲みながら盛り上がっているわけです。歌が始まったって誰も聴こうとしない。可愛い女の子に歌わせておいて、男どもが酒盛りをしているという、まるで「カリブの海賊」のワンシーンのようです。神が「丸山純奈」に与えた試練のステ-ジと云えましょう。

無理もない話です。1,000人いたとして、ファンは50人程度。天王洲のビジネスマンで丸山純奈を知っている人がいるとは思えません。それに、ここは夏祭り会場です。皆さん、ビールを飲みに来たのであって、音楽を聴きに集まっているわけではありませんから。

でも、いくら進行を急いでいるとは云え、MCは挟むべきだったと思います。1曲削ってでもMCを入れるべきだったと思います。彼らの故郷である徳島のこと、バンドのこと、天王洲との関わり、Mステに出場したことなど、語るべきことはいくらでもあるはずです。語りでなくては伝えられないことがあるはずです。彼らは、酒場に雇われたBGM担当のバンドでは無いのですからね。

その一方で、ある程度は、客に媚びを売るべきだったとも思います。6曲全てオリジナル曲で勝負するというのは、それなりの信念があってのことと思います。とは云っても、完全アウェーのステージなんですから、まず、客の心を振り向かせるためにも、最初の2曲くらいは、誰でも知っているカバー曲を演奏した方が良かったように思います。

もう1つ、わずかとはいえ、集まったファンが、もう少しサポートできたのではないかと考えました。POLUのファンは、「あおぐみ」と云うそうですが、正式にファンクラブが組織されているわけではありません。あんまり出しゃばりすぎて、イベントの雰囲気を壊してもいけませんけど、ファンどおし、もう少しつながりを持って応援したかったと考えた方もいたのではないでしょうか。

もちろん、ビジネスマンたちが、彼らに全く無関心だったわけではありません、最初は、まばらだった拍手も、セットリストが進むにつれ大きくなっていきましたし、アンコール曲の「おまもり」を歌っている時には、話をやめて、振り返ってステージを見てた人もたくさんいましたからね。

ファンであれば、このライブを無条件に絶賛すべきかもしれませんし、素敵なステージであったことは確かです。でも、もっともっと、上手くやれたんじゃないかと、もっともっと彼らの魅力をアピールできたんじゃないかと、どうしても思ってしまうんです。

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