2018年7月30日月曜日

DA PUMP「U.S.A.」×ハロヲタコールは、SNS時代の感動物語だった

 DA PUMPの久し振りの新曲「U.S.A.」(Joe Yellowのカバーらしい)の勢いが止まらないようです。
YouTubeの公式MVは、公開から3ヶ月足らずで再生数3,500万回を越えましたし、非公式の投稿動画を含めると、5,000万くらい回っているかも知れません。

でも「DA PUMP」ってまだやっていたの、ってところが正直な感想だったんです。

ショッピングモールとかで、地道にリリースイベントを行っていたようです。
落ちぶれた感が全く無いのは、彼らのパフォーマンスが本物だからだと思います。迫力の有るライブを、触れるくらいの近さで見られるわけですから、盛り上がらないわけがありません。

この手のイベントは、普通は撮影禁止なのに、投稿動画がたくさんあるのは、「U.S.A.」のみ撮影可となっているからだそうです。このへんの戦略もさすがですね。

で、勢いをさらに加速しているのが、ハロヲタコールだと云われています。

 
あれっ「DA PUMP」って7人組でしたっけ?
なるほど、「ISSA」氏以外は、全て新メンバーなんですね。しかし、新曲も出せないようなどん底の中を、新メンバーで10年も頑張ってきたとは驚きました。 

でも、このくらいのコールなら、僕にだってできそうです。ハロプロコールは、松浦亜弥さんの動画を見ていたおかげで馴染みがあるし、間奏での「オイッ、オイッ」なんて初音ミクのライブでもやってますからね。
その程度のコールなんて、どこのライブでもやっていることだと思ってましたけど、そうでもなかったんですね。

確かに、「EXILE」系の方たちにハロプロコールなんてかけたら、絶対に睨まれそうだし、ジャニーズはライブでファンがするべきことが細かく決まっていて、部外者が立ち入る隙間なんてないでしょうからね。
それと比べると、今のDA PUMPは、ファンとの距離がかなり近いわけで、どん底から這い上がってきた分、売れるんだったら何でもアリ感がありますからね。こういった、「飾ることの無い本物の格好良さ」「凄いのに近い」というところが、ウケている要因ではないでしょうか。

この楽曲にハロヲタコールがかかるようになった経緯については、いろいろとネットに書かれてますが、「U.S.A.とハロプロの関係、コールができるまでを詳しく解説」などのネット記事を読むと、感動すら覚えます。

DA PUMPの新曲が、何となくハロプロっぽいという投稿から始まり、内輪ネタとして作ったコールがSNSを通じて広まっていったと云います。そこにDA PUMPファンの好反応、さらにDA PUMPのメンバーがメッセージを寄せたことなどにより公認感が出て、コールが現実のものになっていったそうです。

音楽もダンスも楽しみ方は人それぞれ。
カッコイイ!とかスゴイ!とか言われるより会場の皆様が楽しんで、
笑顔になってくれればそれが一番嬉しいです。
                         (U-YEAH)

ハロヲタとDA PUMPのファンは、SNSを通じて交流を重ねながらコールを修正、ついにコール練習用動画が投稿されるに至ります。コール慣れしていないファンにも覚えやすいように、「ISSA」氏の歌声に被らないように配慮して作られているそうですよ。

そして、運命の6月6日をむかえます。この日は、池袋サンシャインでのリリースイベント。6月6日は、「U.S.A.」の発売当日であることに加えて、サンシャイン劇場で「モー娘。」が舞台公演中だったそうで、ハロプロファンが参戦しやすい環境にあったそうです。この日をXデーとして備えてきたハロヲタとDA PUMPのファンが噴水広場に集結しました。

ところが、ISSA氏は、始まってすぐ、音楽を止めてしまいます。そして、伝説の煽り。この日に完成形のコールがかかることは、ISSA氏にも分かっていたようです。この煽りによって、「本当にコールしても良いのか?」というファンの不安は一掃されることになりました。

再び「池袋サンシャイン」でのイベント動画です。こちらは、アンコールテイク。ちょっと変わった位置からの撮影動画ですが、コールが良く録れているのと、ダンスフォーメーションがよく分かるのでセレクトさせていただきました。

             
イベントが終了すると、ちょっと見にきただけ的な、ライトなファンまでもがCDを買い求めたため、特設されたCD販売所には、異例の長蛇の列ができたそうです。

池袋のリリースイベントは、正に伝説となったのです。

もちろん、DA PUMPの「U.S.A.」がヒットしたのは、ハロヲタコールが有ったからでは無くって、彼らの地道なプロモーション活動によるものですけど、ハロプロコールと結びついたことで社会現象になりつつあるのは確かです。

ハロヲタが、何故こんなにもDA PUMPに入れ込んだのか、同時代にデビューし、一時代を築いたものの、共に長い低迷期に苦しみ、乗り越えてきたという点が、共感を呼んでいるのでしょうか。まあ、ハロヲタさんが、最近ヒマだったからって云うのも、理由の1つかもしれません。

しかし、2018年になって「DA PUMP」と「ハロヲタ」が結びつくなんて、誰が予想したでしょうか。世の中、何が起こるか分からないものです。

先日は、NHKの「SONGS」にも出演してましたね。まあ、「DA PUMP」の低迷は、「ISSA」氏の自業自得的な部分も多かったと思いますが、今回の「ISSA」氏のインタビューから感じたことは、彼が尊敬に値する大人の男へと成長していたと云うことです。
この秋には、単独ライブも行われるようですし、今年の紅白は、ほぼ確定と云っていいんじゃないでしょうか。

ただ、FNSでは、「モー娘。」とコラボしたりして、ハロプロコールも入ってましたけど、NHKの「SONGS」ではコールが無かったんですよね。正直、ハロプロコールに慣れてしまうと、コール無しのテイクは、物足りなく感じてしまいました。
かといって、紅白でハロプロコールを入れるとなると、じゃあ「モー娘。」はどうするんだっていう問題も出てきますからね、紅白でのハロプロコールの扱いが気になるところです。って、まだ出場するって決まったわけではありませんでしたね。

ここで、気になるのは、「w-inds.×あやヲタ」の今後です。

「あやヲタ」さんも「慶太」氏には親近感を持っているようですから、「w-inds.」のライブに「あやヲタ」が参戦とか、今後あるかもしれません。って云うか、ご夫婦で共演する可能性だってありますからね。ハロプロコールだって・・・・有り得ないですよね。

でも、「音楽もダンスも楽しみ方は人それぞれ。カッコイイ!とかスゴイ!とか言われるより会場の皆様が楽しんで、笑顔になってくれればそれが一番」

・・・・・有り得なくも無いかもw

2018年7月28日土曜日

丸山純奈「POLU」in天王洲アイル ~CANAL GARDEN PARTY’18~

今回は、天王洲アイル「CANAL GARDEN PARTY’18」のイベントステージで開催された「POLU」のミニライブの様子を報告させていただきます。

「POLU」のみなさんが、7月27日に上京することは、前々から分かっていたのですが、出演時間30分ですし、イベント広場でのライブですから、わざわざ行くことも無いと思っていたんです。ところが、様々な偶然が重なりまして、前日の夜になって、ちょっとのぞきに行こうかなって気分になったんです。

というわけで、5月の聖地巡りに続き、再び天王洲アイルに行ってきました。

「CANAL GARDEN PARTY」は、今年で24回目。天王洲セントラタワー前の広場で開催されるイベントだそうです。僕らの町でも、この時期は、地区ごとに納涼祭とか夏祭りとかやってますけど、それのオフィス街版と云ったところでしょうか。セントラルタワーのデベロッパーである「中川特殊鋼」さんが主催しているようです。
広場をぐるりと取り巻いたテントでは、ビールとか焼きそばとかを良心価格で販売していて、週末の仕事上がりのビジネスマンたちで、大賑わいでしたよ。昭和のビアガーデンみたいな雰囲気です。

で、明らかに場違いな人たちが、ところどころにいます。ライブを目当てに集まったファンのようです。純奈さんとほぼ同世代と思われる女の子たちや、純奈さんの父親世代くらいの男たちです。会場に1,000人いるとして、集まったファンは、50人くらいでしょうか。

連日の猛暑も一段落、夕暮れの運河沿いの会場は、吹く風も心地よくって、生ビールを飲むには最高のコンディションです。

台風接近で、進行を急いでいるらしくって、ライブは、司会のお姉さんの簡単な紹介の後、7時きっちりに始まりました。


オープニングは「Lily」でした。続けて2曲目は・・・何でしょうか?
その後で、挨拶が入りました。どうやら2曲目は、ドラムの啓太さんの作品「19歳のブルース」という曲だったようです。

ここで、純奈さんが、「今日は、あと5曲歌います」みたいなことを言ったので、「おおっ、5+2=7曲も歌うのか」って、一瞬喜んだんですけど、全部で5曲という意味だったみたいで、5-2=3曲が正しかったようです。

ここ、天王洲でMVを撮ったことがあるという話のあと、今日は、新しいアレンジでと、噂に聞いていたボサノバ風アレンジの「ミズイロ」が始まりました。

まあ、ボサノバ・ヴァージョンと云うよりも、ボサノバっぽく演奏しましたというのが、正確かと思います。新アレンジなのに丸山純奈さんの歌唱がいつもと変わらずだったのが、妙に微笑ましかったです。もちろん、今の彼女にボサ・ノヴァのグルーヴ感などを求めるつもりは全然ありませんし、そういうのは、彼女が大人になってからのお楽しみにとっておけば良いことですからね。

再生は2度押しです。


でも、この演奏は、なかなかイイ感じに思います。ここは、天王洲アイルのビアガーデンですけど、丸の内のCOTTON CLUBで演奏してもいいかもですw
何と云っても、伴奏が抑え気味なのが、その理由でしょうか・・・普段のバンさんたちの演奏が煩いと云ってるわけではありませんよ。

で、間髪入れずに4曲目の「Sing」が始まりました。本当にいきなりって感じです。進行を急いでいるのか、全くMCを挟もうとしません。純奈さんとバンさんの親子(?)漫才を期待していたファンとしては、ちょっとがっかりです。

最後に、「ワン、ツー」ってかけ声をお願いしますって云って、「夢見る虹色」が始まりました。途中でマイクが切れるアクシデントも発生してヒヤリとしましたが、純奈さんは、動じることなく終了。

司会のお姉さんが出てきて、「会場の皆さん、もちろんアンコールして欲しいですよね!」って、拍手を強要しましたw
アンコール曲は「おまもり」でした。30分のライブで、アンコールを含めて6曲という、標準的な構成だったと思います。

まずは、CANAL GARDEN PARTYという完全アウェーのステージで、誰も知らないオリジナル曲を6曲ぶちかますというチャレンジ精神を、賞賛させていただきましょうか。

丸テーブルに椅子が並べてある夏祭り会場ですから、皆さんステージの方を向いてないんですよね。で、仕事上がりのビジネスマンが、ビール飲みながら盛り上がっているわけです。歌が始まったって誰も聴こうとしない。可愛い女の子に歌わせておいて、男どもが酒盛りをしているという、まるで「カリブの海賊」のワンシーンのようです。神が「丸山純奈」に与えた試練のステ-ジと云えましょう。

無理もない話です。1,000人いたとして、ファンは50人程度。天王洲のビジネスマンで丸山純奈を知っている人がいるとは思えません。それに、ここは夏祭り会場です。皆さん、ビールを飲みに来たのであって、音楽を聴きに集まっているわけではありませんから。

でも、いくら進行を急いでいるとは云え、MCは挟むべきだったと思います。1曲削ってでもMCを入れるべきだったと思います。彼らの故郷である徳島のこと、バンドのこと、天王洲との関わり、Mステに出場したことなど、語るべきことはいくらでもあるはずです。語りでなくては伝えられないことがあるはずです。彼らは、酒場に雇われたBGM担当のバンドでは無いのですからね。

その一方で、ある程度は、客に媚びを売るべきだったとも思います。6曲全てオリジナル曲で勝負するというのは、それなりの信念があってのことと思います。とは云っても、完全アウェーのステージなんですから、まず、客の心を振り向かせるためにも、最初の2曲くらいは、誰でも知っているカバー曲を演奏した方が良かったように思います。

もう1つ、わずかとはいえ、集まったファンが、もう少しサポートできたのではないかと考えました。POLUのファンは、「あおぐみ」と云うそうですが、正式にファンクラブが組織されているわけではありません。あんまり出しゃばりすぎて、イベントの雰囲気を壊してもいけませんけど、ファンどおし、もう少しつながりを持って応援したかったと考えた方もいたのではないでしょうか。

もちろん、ビジネスマンたちが、彼らに全く無関心だったわけではありません、最初は、まばらだった拍手も、セットリストが進むにつれ大きくなっていきましたし、アンコール曲の「おまもり」を歌っている時には、話をやめて、振り返ってステージを見てた人もたくさんいましたからね。

ファンであれば、このライブを無条件に絶賛すべきかもしれませんし、素敵なステージであったことは確かです。でも、もっともっと、上手くやれたんじゃないかと、もっともっと彼らの魅力をアピールできたんじゃないかと、どうしても思ってしまうんです。

2018年7月22日日曜日

「丸山純奈」と「島津亜矢」が共演するという夢のような話

9月14日に鳴門市でNHKの歌番組「もっと四国音楽祭2018」の公開収録があって、「丸山純奈」さんも出演するらしい。放送日は10月5日で、四国4県の限定放送だそうだが、BSでも再放送の予定があるとのことである。

このところ「丸山純奈」さんも、いろいろなところに呼ばれているようで嬉しい限りであるが、徳島在住であること、中学生であること、芸能事務所に所属していないことなどで、地味な活動が多い。まあ、それはそれで彼女が望んでいることであろうし、全ては将来の糧となることだから構わないのだが、もっともっと有名になって欲しいと思うのも、ファンとしては当然の心理である。

そんな中で、今回の告知は、最も楽しみなものである。何が楽しみかって、共演者の中にあの「島津亜矢」さんがいらっしゃると云うではないか。

「島津亜矢」さんは、現在の日本で最も歌が上手い歌手の一人だ。このことに関して、異論のある者はいないと思う。どのようなジャンルでも歌い切る歌唱力。どこまでもストレートで張りのある歌声。歌手には、「声質」で勝負するタイプと「唱法」で勝負するタイプがあると思うが、彼女は、その両方で観衆を魅了できる、希有な歌手だと思う。

で、演歌歌手さんといえば、全国のホールをまわるのが活動の中心だが、最近は、お客の入りもイマイチで、かなりの有名な歌手でも、何人かでジョイントすることが多いらしい。そんな中で「島津亜矢」さんのリサイタルは、どこでも完売なのだと云う。かといって、全然チケットが取れないというわけでもないらしいから、まあ、理想的な程良さと云えよう。


今でこそ「島津亜矢」と云えば、知らない者はいないと思うが、彼女が有名になったのは比較的最近のことだ。僕も彼女のことを知ったのはNHKの「うたコン」や「歌謡コンサート」などに頻繁に出演するようになってからである。

「島津亜矢」さんは、熊本出身。幼い頃から天才少女として有名で、のど自慢大会では優勝し過ぎて、出場を断られる程だったという。14歳で上京、歌手デビューするものの、演歌界には冬の時代が到来、演歌歌手としては、最後のバスに乗り遅れたかたちになってしまった。
地道に歌手活動を続けるものの、これといったヒット曲も無いままで、個人事務所であったこともあり紅白出場もかなわず、ようやくの紅白初出場はデビューから15年後の2001年(つまり松浦亜弥さんと同じ)だったという。

2015年になって、14年ぶりに紅白2回目の出場。その後は、昨年まで3回連続出場となっているが、30年を越える芸能活動で、紅白出場4回というのは、あまりにも少なすぎだし、出場とは云っても、昨年の「The Rose」、一昨年の「川の流れのように」と持ち歌を歌わせてもらえないというのも、彼女がいかに不遇の天才歌手であったかを物語っている。「島津亜矢」は知っていても、代表曲って何?と聞かれて、何人の人が答えられるだろうか。

現在の彼女の地位は、ヒット曲も、事務所の力も、時代の流れも無い中で、歌唱力のみを頼りに、30年かけて築きあげたものなのである。

最近のテイクである。演歌歌手とか、アイドル歌手などというジャンル分けが、いかに意味の無いものでるかが分かる。「島津亜矢」さんは歌手なのだ。


CHEMISTRYも抜群の歌唱力を持ちながら、ずっと不遇だったから、最近の活躍は嬉しい限りである。
デュエットソングでもない曲をデュエットするのは難しいものだと思う。男女の声質の違いもあるし、長年プロとして歌っていれば、個性と云う名の癖も強くなる。このテイクは、「川畑 要」さんに「島津」さんが合わせると云うアレンジに見事に対応しているばかりか、如何に、彼が気持ち良く歌えるかを演出しているのである。しかも、47歳のオバサンのシャウト・・・失礼しました。

「島津亜矢」さんが歌手になるために上京したのは、今の「丸山純奈」さんと同じ14歳の時だったと云う。以来、30数年間、彼女は歌唱力一本で勝負し続けてきた。そんな「島津亜矢」さんが、「丸山純奈」さんと同じステージに立ってくれるというのだから、これほど嬉しいことは無い。ステージで共演となれば、楽屋に挨拶にも行くだろうし、リーハーサルする姿を間近で見ることもあるだろうから、いろいろと学ぶ・・・というか刺激を受けてくれることを期待したい。



と云うわけで、二人が同じ曲を歌っているテイクがきっとあるだろうと思って検索しました。
ありましたよ。森山直太朗さんの「さくら(独唱)」ですね。

まずは、「島津亜矢」さんにお手本を示していただきましょう。


15年前のテイクのようです。40代の今も凄いのですが、聴き比べると、30代の歌声は艶もあってさらに素晴らしい。歌手として最も充実していたこの頃が、不遇であったことを悔やむばかりです。

続けて「丸山純奈」さんです。1年半前ですから、13歳のテイクですね。

 
どうですか、凄いでしょう。何が凄いかって?
2番からの歌詞が完全にオリジナルになっちゃてるんですから。
まあ、幼い頃から歌手になるためのスパルタ教育を受けてきたという「島津亜矢」さんにしてみれば、トンデモナイことだと思いますが、何があっても最後まで歌い切るという、妙なプロ根性だけは褒めてあげてください。

宜しくご指導ご鞭撻の程を、本人に代わりお願いする次第です。

2018年7月21日土曜日

炭焼きレストラン「さわやか」について、ひたすらウンチクを傾けてみた

1年半ほど前に、静岡県限定のレストラン「さわやか」について取り上げさせていただきました。今回は、その続編であります。


この1年半の間にも、いくつか新店舗が開店しました。昨年は、沼津市民待望の沼津店、そして、この秋には、函南町に函南店が開店の予定です。函南店は、伊豆半島の玄関口にありますから、開店のアカツキには、伊豆旅行の帰りに「さわやか」で食事を、なんて使われ方をするのでしょう。


函南町に新店舗が作られたのは、数年前に開通した「東駿河湾環状道路」の存在があります。

「さわやか」は、袋井市に自社加工場を持っています。店舗で使われる食材は、毎日、その日に使う分が、工場から配達されます。ですから「さわやか」の店舗は、全てこの加工場から、冷凍されていない状態で、配達できる範囲内になければなりません。それが、「さわやか」が静岡県限定のレストランである最大の理由です。
函南店は、「東駿河湾環状道路」の開通によって、その範囲内に入ることができたわけで、「さわやか」全店の中で、最も東の外れにある店舗と云うことになります。

静岡県東部の各店舗は、地元や首都圏からの若者たちで連日賑わっております。お客の8割は地元民(ほとんど全てがリピーター)、2割が話のタネに食べに来てみたという県外の方(ほとんどが首都圏人)、そして、若干名のユーチューバーです。

少し古い動画になりますけど、ユーチューバーさんの食レポです。


僕は、コンビニでもレストランでもそうなのですが、メニューに出ているモノは、一通り食べたくなる性分です。期間限定と云う言葉にも弱いです。まだ注文していないものがあると、気になってしかたありません。ですから、「さわやか」に行っても、2回続けて同じモノを食べたことはありません。
ちなみに、現在の期間限定メニューは、「カイノミを使った炭焼きステーキ丼」です。フェアが終わる前に行かなくてはと思ってます。

ところが、「さわやか」のお客の7割は「げんこつハンバーグ」を食べるそうです。そして、2割がひとまわり小さい「おにぎりハンバーグ」を食べています。つまり、お客の9割は、半生の挽肉ハンバーグを食べていることになります。しかも、「さわやか」のお客は、ほとんどがリピーターですから、毎回毎回、同じモノばかり食べていることになります。もう、「さわやか」に30回以上来ているけど「げんこつハンバーグ」しか食べたこと無い、なんて人もいます。よくも同じモノばかりを飽きずに注文できるものです。そして、みんな「オニオンソース」をかけています。たまには「デミグラスソース」をかけてみようって思うことも無いみたいです。

この前、「さわやか」に行ったとき、ツレが、お腹の調子が悪いからと云って「梅しらす雑炊」を注文しました。まあ、お腹の調子が悪いのに「さわやか」に行くことが間違っていると思うのですが、これが結構美味しかったみたいです。僕も、一口味見したんですけど、お出汁が効いていて、体に優しい味でした。でも、絶対キッチンで話題になったと思います。「げんこつハンバーグ」をオーダーして、ライスの代わりに雑炊を注文したならまだしも、雑炊単品のオーダーなんですから。

ユーチューバーさんも、誰も彼も、「げんこつハンバーグ」のレポートばっかりじゃなくって、「さわやかに行って、鉄鍋ビビンバを食べてみた」みたいな貴重なレポートを出して欲しいものです。

で、動画からもお分かりかと思いますが、「さわやか」の「げんこつハンバーグ」は、中心部が生焼けの状態で出てきます。オーダーすると「レアでお持ちしますけど本当に良いんですね?」って念押しされます。どうやらマニアルで決まっているみたいです。そう云われて「イヤです!」って答える奴はいませんから、半ば強制的に生焼けを食べさせられてることになります。まあ、お店によると、生でも食べられる新鮮な肉を使っているので大丈夫なんだそうです。

注文して待っていると、ソフトボールみたいなハンバーグが鉄板に乗せられて運ばれてきます。そして、目の前で、それを半分に切って、鉄板に押しつけて仕上げ焼きをします。この押しつけ方がかなりなので、初めて見た時は面食らいます。だったら、最初から、半分にして焼いてくれば良いのにと思うのですけど、まん丸のハンバーグが全て牛肉であることをお客の目の前で見せているってことにもなります。切ると肉汁が溢れるなんてハンバーグでも、真ん中に牛脂みたいなモノを仕込んでいるときがありますからね。

この時、「わぁー」とか「キャーッ」とか「美味しそー」とかリアクションしてあげて、忙しくって大変な「さわやか」のバイトさんを労ってあげましょう。

で、「ソースをかけても良いですか」って聞かれます。ここで、「自分でかけます」って云って、最初は岩塩と胡椒で食べて、途中からソースをかけるというのが、ツウを気取った食べ方です。いっそのこと、半分に切るところから自分でやれば凄いツウっぽいと思うのですが、やっている人を見たことがありませんから、きっとNGなんでしょう。

どうしても「良く焼き」がお好みの場合は、普通のハンバーグもあります。実は、これが凄く美味しいんです。肉は「げんこつハンバーグ」と同じものを使っていると思います。平べったい普通のハンバーグの形で焼いてありますから、中まで良く火が通っています。こっちの方が弾力性もあって、正統派の美味しいハンバーグです。

「さわやか」は、炭焼きレストランと名乗っていますから、肉は、炭火で焼いています。開店前のキッチンをちょっとだけ見せてもらう機会がありました。炭火だなんて云っても下からガスで煽っているんじゃないの、なんて思ってたんですけど、本当に炭火だけで焼いてました。

「さわやか」は、土日になると、約900人のお客が来店するそうです。週末の「さわやか」は、午前11時の開店から午後11時の閉店まで常に満席ですから、900人という数は、1店舗当りが対応できるお客さんのマックスになります。これを、7名のキッチンスタッフと10人のフロアー係でまわしているそうです。

以前は、受付で名前を書いて、待っていましたから、駐車場から車が溢れたりして、ご近所に迷惑をかけることもあったのですが、今は、整理券方式になって楽になりました。今何番まで進んでいるかが、ネットで分かるので、整理券もらって近くのタリーズで時間潰しなんてこともできます。ですから、駐車場が空いてるのに整理券をもらったら2時間待ちだった、なんてこともあります。まあ、そんなときは、遠方からわざわざ来ている方を優先させてあげて、地元民は「びっくりドンキー」に行きましょう。

富士市には2店舗あるので、富士の「さわやか」は、比較的空いています。この前の週末に行ったら、40分待ちでした。「こっちに来て正解だったね」なんて云ってたんですど、よく考えてみたら、往復に1時間以上かかってましたから、あまり意味が無かったです。ガソリン代もかかっているし。

それから、「さわやか」には、ポークのメニューは無いのですが、何故か、チキンステーキがあります。この前、ツレが何を思ったのか注文しました。絶対キッチンで話題になっていたと思います。「さわやか」には、何回も行ってますけど、他のお客がチキンステーキを食べてるところを見たことがありません。
僕は、先ほど、同じモノばかり食べるのは、好みで無いと云いましたけど、チキンステーキだけは注文したことがありません。1時間も待って、食べたのが鶏肉では空しすぎます。

結局は、せっかく来たんだからとか、長いこと待ったんだからって気持ちが、冒険心を失わせているんでしょう。しかも、皆さんネットで予習して来てますしね。僕がここで、チーズハンバーグにドミグラスソースがお勧めですよ、なんて云ったところで、今日も、「さわやか」では、900人のお客がやってき来て、810人が、げんこつハンバーグを注文して、全員がオニオンソースをかけているんでしょう。そして、この比率はSNSが発達するほど高まっていくのだと思います。「失敗を恐れる、画一化したネット社会」っていうと、ちょっと大袈裟ですかね。

そうそう、チキンステーキを食べたツレの感想ですけど、普通に美味しかったけど2回目はないかな、だそうです。
これで、ますます注文する人が減ったかも・・・・w

2018年7月16日月曜日

NHK大河ドラマ平清盛より「遊びをせんとや」松浦愛弓&初音ミク ~大河ドラマ史上最高の挿入歌~

大河ドラマ歴代最低視聴率でありながら、大河史上最高傑作といわれる、2012年放送の「平清盛」。

僕、大好きでした。

当時、僕は、仏像巡りに夢中でした。ドラマの舞台になった、平安末期から鎌倉初期というのは、最も盛んに仏像が作られた時代でもあります。奈良や京都で仏像を訪ねると、美福門院とか八条院暲子とか鳥羽院とかの名前が出てくるのですけど、これまで院政時代を描いたドラマというのは、ほとんどありませんでしたから、「平清盛」でこの時代を取り上げてくれたことは本当に嬉しかったです。
しかも、ドラマが「理解できる奴だけついて来い」的で、超リアルでしたから、感動モノでした。
ドラマが始まると、パソコンを開いて、知らない事柄が出てくると、必死にググりながら見てました。

後で知ったのですが、歴史ヲタクたちが、ドラマの放送に合わせてツイッターで語り合いながら視聴することも行われていたようで、「初のソーシャル大河」とか云われていたらしいです。

ところが、一般ウケはしなかったみたいです。兵庫県知事の「画面が汚い」発言は、今も語り継がれる迷言です。大河ドラマって云うのは、誰でも知っている話を、誰もが知っている通りに、人気の俳優が演じているのを安心して見るものであって、「そうか、平安時代の京都って、埃だらけだったんだ」なんて感動しているのは一部の歴史マニアだけ、そんなリアルさは誰も求めていなかったんですよね。

でも、登場人物は、素晴らしかったですよ。前期の事実上の主役「中井貴一」さん演ずる「平忠盛」は格好良すぎでしたし、「藤木直人」さん演ずる「佐藤義清」(後の西行法師)と「清盛」のカラミも面白かったし、「白河院(伊東四朗)」「鳥羽院(三上博史)」、そして何より「崇徳院」の「井浦新」さんの演技は最高でした。「信西(阿部サダヲ)」も魅力的な人物として描かれていましたし・・・、きりがありません。


今回紹介させていただく「遊びをせんとや」は、平安時代の「今様」を元に作られたドラマの劇中歌です。歌っている「松浦愛弓(まつうらあゆ)」さんは、テアトルエコー所属の女優・声優さんだそうです。
「松浦亜弥」さんとは、1文字違い。生まれが、松浦亜弥さんのデビューした年と同じ2001年だそうですから、現在17歳のお嬢さんで、今でも、テレビドラマなど出演してるとのことでした。

YouTubeで「松浦愛弓」と検索すると、こんなCMが出てきました。

 
「フジッコ:海の野菜」のCMは、何人かの子役が担当したそうですけど、「愛弓」ちゃんのテイクは人気が高かったようですね。

そしてCMから2年後、「松浦愛弓」ちゃんは、NHK大河ドラマ「平清盛」のテーマソングの歌唱部分を担当することになります。この歌唱部分は単独の楽曲となり、ドラマの重要な場面では必ずと云って良いほど流されました。



遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、
遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ。

この詞は、後白河法皇が編纂させた「梁塵秘抄」に収録されている最も有名な「今様」だそうです。今様は、「今っぽい」ということですから、当時の流行歌という意味になります。上流階級の貴族からは「俗謡」とされ、卑しいものとして蔑まれていたようですが、何故か「後白河」は、この今様が大好きだったようです。

直接の意味は、「子どもとは、遊ぶために生まれてきたのだろうか。子どもとは、戯れるために生まれてきたのだろうか。そんな子どもの遊んでいる声を聞いていると、自分も子どもの頃に戻ったような気がして、自然と体が動いてしまうんだよ。」と云ったところでしょうか。

1000年以上も前に謡われたこの詞が、今も心に響くのは、いつの時代も変わらない、子どもと、それを見守る大人の姿に、深く共感できるからだと思います。

定説では、これを「遊びや戯れは生きることそのものであり、子どもが時を忘れて遊ぶように、自分も夢中で生きたいものである。」と読み解くようですが、ちょっと教訓っぽい感じになるんで、僕的には、直訳のままの方が心に染み入ります。

今様は、歌詞は文字として記録に残っているのですが、メロディーは伝わっていません。「梁塵秘抄」には、唄い方の記述もあるそうですが、今となっては、それらも解読不可能とのことでした。
したがって、このメロディーは、作曲を担当した「吉松 隆」氏のオリジナルということになります。まあ、平安時代に、このような三拍子のメロディーがあったかどうか分かりませんけど、素敵な楽曲であることは確かです。

そして、大河ドラマの音楽を担当した、作曲家の「吉松 隆」氏は、テーマソングの試作段階で、この歌唱部分を「初音ミク」に歌わせたそうです。

2011年の「千本桜」、2012年の「Tell Your World」のヒットを受けて、当時の初音ミクは、正に絶頂期にありました。当初は、オタクのおもちゃ的な扱いだったものが、いわゆる一流の音楽家たちが、その可能性について、興味を示し始めていたのもこの時期になります。

実は、楽曲の試作段階で、人間の代わりにボーカロイドに歌唱させるというのは、全くの正統的な使用方法であります。そもそもボーカロイドとは、そのために開発された技術であって、幕張メッセとかにディラッドスクリーンを持ち込んで、CGに向かって「オイッ、オイッ」なんてコールしている方が、よっぽど想定外な使用方法なわけです。

「吉松 隆」氏は、この初音ミクの歌唱が気に入ったようで、このまま、テーマソングに採用したいと考えたようですが、当時のNHKは、この申し出を受け入れませんでした。

「直虎」で音楽を担当した「菅野 よう子」氏によると、大河ドラマのテーマ曲というのは作曲家にとって特別な存在であると云います。そもそも、2分30秒もの楽曲が全国のテレビで一年間も流されるなんてことは、他では絶対に無いことですし、しかも、演奏するのは、世界に誇る「NHK交響楽団」ですからね。

テーマ曲は「生音」でなければ許可できないというのが、当時のNHKの主張だったようです。

そこで抜擢されたのが「松浦愛弓」ちゃんでした。「普通の子供が普通に口ずさんでいる」というイメージに合っていたこと、何より「歌う声が初音ミクに似ていたから」というのが採用の理由だったと云われています。

で、ヲタさんは、ちゃんとこういう作品も作っています。ニコニコ動画からの転載でしょうか。

   
当たり前のことですけど、似ていますね。

そういえば、悪左府「藤原頼長」の最期の場面でも、「兎丸」が「禿童」に暗殺されるシーンにも、この曲が流れていました。


院政という時代を、そして古代から中世への転換点となった「保元の乱」に至るまでの過程を、これほどまでに丁寧に描ききった作品があったでしょうか。

「平清盛」の登場人物たちは、みんなどこかに陰を持っていて、ドラマ全体が物悲しさに覆われていたように思います。この世には、善人などいないのだと、悪人などいないのだと、全ての人は、善人であり悪人なのだと。それこそが、このドラマのテーマなのだと思います。

「松浦愛弓」ちゃんを連れてきたのは、正解だったと思います。少女の、つまり、まだ善人でも悪人でもない、純粋無垢な歌声だからこそ、人の世の埃にまみれて生きる者たちのラストシーンで、心に響いたのだと思います。
とすれば、この楽曲において「吉松 隆」氏が初音ミクに興味を示したのも分かるような気がします。人では無い「初音ミク」もまた、善人でも悪人でも無いわけですから。

これは、初音ミクとDTMの作品ですので、貼り付け可だと思います。素晴らしい力作です。

 
遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、
遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ。

純粋無垢な童心に戻りたいと願ったところで、かなうわけもなく、結局は、僕らも、善人として悪人として生きていくしかないわけで、それもまた、千年の時を経ても変わらないことなのだと。

2018年7月8日日曜日

松浦亜弥さんの第二子御懐妊を知らせるツブヤキが

昨夜、突然の報道・・・というかSNSでのツブヤキがあっそうです。
そのツブヤキを受けてでしょうか、今日、Yahooのトップにも出てましたね。

w-inds. Fes お陰様でめちゃめちゃ盛り上がりました!
出演アーティストが皆んなスキルが高くて、かっこ良くて、いい子達過ぎで、
さらに大好きになりました!
足を運んでくれた皆様、本当にありがとうございました! 
そして、私もうすぐ二児の父親になります。
今後もどうぞよろしくお願い致します。

SNSでの第一報というのが、現代っぽいですね。
まあ、アメリカの大統領だって、世界を揺るがす重大発表をツイッターで呟くような時代ですから、
驚くようなことでもありませんが。
それにしても、この「追伸」っぽさが、何ともですw

どうも、ことのきっかけは、お台場で開催されたw-inds.Fesに、
松浦亜弥さんが「チビあやや」ちゃんを連れて出て来てたところからのようです。
「チビあやや」ちゃんは、浴衣を着せられていて、それはそれで、とっても可愛かったそうですけど、
その時に、亜弥さんのお腹が大きいのを(慶太氏の)ファンが見つけ、SNSで広まったらしいです。
で、それを受けて、慶太氏が自身のツイッターで発表となったようですね。

「8ヶ月くらいですか?」と質問されて、「どうですかね~」と誤魔化したそうですが、
一目見て妊娠が分かったそうですから、やはり8ヶ月ってところでしょうか。
と云うことは「チビあやや」ちゃんの入園式には、既にお腹の中に赤ちゃんがいたことになりますね。
もう、安定期に入っているでしょうに、発表していなかったということは、
バレない限り、公表する気がなかったのでしょう。
今の世の中、公表なんて、呟くだけで完了なんですから。

でも、その一方で、身重の状態で旦那のファンの前に出て来たというのも、不思議な行動に思います。

慶太氏のファンも、いろいろ「ふるい」にかけられてるでしょうし、
慶太氏を含めた慶太氏の家族のファンという方も多いと聞きます。
しかし、全てのファンがそうでは無いはずです。
タレントのファンというのは、例えアイドルでなくても、疑似恋愛の関係ですからね。
子連れはまだしも、妊娠している姿というのは、
ファンにとっては、ちょっと生々しすぎるのではないでしょうか。

「フェスが台無し」みたいなコメントを出したファンが、逆に非難されていましたけど、
その心情は大いに理解できます。
そのファンにしてみれば、赤ちゃんができたことを批判したわけでもないのに、
二重にイヤな思いをしたわけですから。
もし、亜弥さんが旦那を応援するために来たと云うのならば、自身の行動を考えて欲しいところです。

まあ、亜弥さんは、どうも家庭に引きこもるタイプでは無さそうですね。
とりあえず、産休・育休となるでしょうけど、
第二子の育休は、短くなる可能性もありますから、何とも云えません。

次回、人前に出てくるときは、歌う、歌わないは、別にしても、
「チビあやや」ちゃんに花束でも持たせて、ちゃんとステージに上がれば良いと思います。

だって、松浦亜弥さんは、慶太氏の事務所に所属している、れっきとしたタレントさんなんですから。

2018年7月7日土曜日

上國料萌衣「シューティング・スター」~流れ星に願いを込めて~

七夕だからと云うわけでもないのですが、
スマイレージのオリジナルソング「シューティングスター」を取り上げさせていただきました。

歌っている「かみこ」こと「上國料萌衣」さんは、アンジュルムの4期メンバーで、
デビュー3年目の18歳の女の子です。
ハロプロファンで、彼女のことを知らぬ奴はいないと思いますが、
ピザーラのCMでセンターを務めているものの、世間的には、ほぼ無名の子です。

僕が彼女のことを知ったのは、1年ほど前のことです。
今までに3回ほど、このブログでも取り上げさせていただいて、
ブレイク間違いなし、と期待してたのですが、何の気配も無いまま、時間ばかりが過ぎていきます。
逸材と云われているのに、一向にブレイクしないのは、
ハロプロのプロデュースが下手過ぎるのでしょうか、
それとも、彼女が今の時代に合わないのでしょうか。

まあ、見てくださいな。




完全に昭和のアイドルのノリ、今流行の「元気をもらう」という表現がピッタリのテイク、
まだ、こんな世界がこの国にあったとは驚きです。

小さくって、華奢で、ワンピースがお似合いです。
王道のアイドルソングが、こんなに似合う子って、ハロプロでも、珍しいんじゃないでしょうか。
歌う姿に華があるから、普通に歌っているだけで、自然とアイドルになっています。
ハロプロ独特の、甘ったるい発声など不必要です。
アイドルにも天賦の才があるのだとすれば、正にこのことに思います。
それから、ナルシストキャラだそうですけど、ファンクラブイベントのMCなどは、
マニアックライブの松浦亜弥さんを彷彿とさせるようなところがあります。

でも、「アンジュルム」の中での彼女の存在感って、どうなんでしょうか。
やっぱり、この子の良さって、ソロの時に一番発揮されるように思います。
グループを組んだとしても、せいぜい4人まで。

デビュー当時は、「熊本の橋本環奈」とか云われてました。
「橋本環奈」さんは、「奇跡の1枚」とか云って、ヲタクの世界では話題になっていましたけど、
世間的に広く知られるようになったのは、
所属していたグループが解散して、ソロになって、女優中心の活動に移行してからです。
「広瀬すず」さんとか「川栄李奈」さんとか、ピンで売れてるのは、全て女優系のアイドルです。
AKBなどのグループアイドルを卒業したら、次は女優さんへというのも、お決まりのパターンです。

今時、ソロのアイドル歌手になるなんて子は一人もいません。
それって、歌唱力云々という話よりも、ソロ歌手という需要が、世間に全く無いからだと思います。
もし、歌でやっていくのならば、作詞や作曲を合わせて手がけることは必然であって、
歌だけでやっていくなんてのは、有り得ないという時代になってしまいました。
       
       
アイドルとして世に出た子のアーティスト路線への変更の難しさは、松浦亜弥さんで実証済みですし、
あの「髙橋 愛」さんでさえ、ソロ歌手としての需要は皆無で、
グループアイドル→取りあえず女優→次第に消滅か?と云う流れの中にあります。
しかも、近年のハロプロは、卒業=引退というのが普通になりつつありますから、
このまま、鳴かず飛ばずで、お終いになってしまう可能性が極めて大きいと云わざるを得ません。

そりゃあ、歌が上手くって可愛くって、作詞も作曲も出来るなんてのが理想でしょうけど、
天からどちらか一物しか与えられなかったとして、
歌が上手くて可愛いのは、作詞・作曲の才能と同じくらい価値があることだと思うんですけどね。

今夜は、星など見えそうにもありませんけど、願いをこめて、
「明日も絶対平和でありますように」そして、「夢がいつか叶いますように」