2018年4月30日月曜日

欅坂46「世界には愛しかない」 ~デビュー2周年での「あの頃は良かった」?~

今回、紹介させていただく楽曲は、「欅坂46」の2枚目のシングル「世界は愛しかない」です。

僕が好きなのは「あくまでも歌が上手くって、できれば可愛い女の子」ですので、
特に「欅坂46」さんのファンと云うわけではないのですが、
「二人セゾン」とか「世界は愛しかない」などの楽曲は、何故かリピートして聴いています。
「大人たちは信用できない」みたいな歌詞を書いているのが、
最も信用できない大人の代表「秋元康」氏ってところがなんともですが、
まあ、綺麗事を云うのは、大人の大切な仕事ですからね。

先日、一人バンドの「Ravan Axent」さんが、新作「世界は愛しかない」を投稿してくださいました。
楽曲の格好良さが伝わる、素晴らしい完成度です。
このカバーテイクの視聴がなければ、今回の投稿は無かったと思います。
2017年1月29日の投稿で「世界は愛しかない」について、あまり印象に残らないなどと書いたことを、
この場を借りて訂正させていただきます。

「欅坂46」の曲というのは、アイドルソングにしてはメッセージ性を意識して作られていますから、
そんなところも、バンドカバーが似合う理由なのだと思います。


バンドの楽しさに溢れたテイクに思います。
高校生の頃、楽器屋さんのビルにある貸し練習場に集まって、
デープ・パープルとかのカバーをして遊んでいたのを思い出しました。
欅坂の楽曲全てに共通していることですけど、
このまま、どこかのバンドライブで演奏しても、バッチリ決まると思います。
たぶんコンペで採用しているんでしょうけど、欅坂の楽曲って、なかなかの良曲揃いだと思います。
Amazonでアルバム買っちゃおうかな、なんて思ってしまいました。

御本家のテイクは、YouTube動画の中から、オフィシャルのMVをセレクトさせていただきました。
どこかのステージのテイクもアップされていたんですけど、
台詞から全部、あからさまな口パクだったんで・・・MVだったら、口パクとか関係ないですからね。

           
MVの監督は、「池田一真」氏とのことです。
氏は、丸山純奈さんがCMソングを歌っている「ピッタマスク」のMVも手がけている方でしたね。

で、どの動画にもたくさんのコメントが寄せられています。
その中で、目に付くのは、「てち」こと「平手友梨奈」さんに対しての、
「神様!あの頃の「てち」返してください」と云う類いの、ファンの悲痛な想いですね。
デビュー2年で、早くも「懐古厨」登場ってところでしょうか。
聞くところによると、平手友梨奈さんは欅坂46の絶対的センターでありながら、
コンサートツアーやイベントの欠席が続いているようで、ネットは、いろいろな憶測で溢れています。

アイドルと云うのは、山口百恵さんや中森明菜さんまで遡るまでも無く、
影があったり、ちょっとくらい危うかったりした方が、人気が出てくるものです。
タイプは違いますけど、AKBの前田さんも、正統派とは言い難いキャラでしたからね。
ですから、「平手友梨奈」さんをセンターに抜擢したのは、さすがと思います。

欅坂の楽曲というのは、危ういキャラの平手さんがセンターであることを大前提に作られていて、
どちらかと云うと、暗めの「不協和音」とか「サイレントマジョリティ」の方が売れ筋です。
新曲「ガラスを割れ!」のMVでは、平手さんはモニターを蹴っ飛ばしたうえに、
腕を吊っていた三角巾をドラム缶で燃やしてましたよ。
もう、「可愛い・格好いい」を通り越して「可愛い・ヤバイ」のレベルです。
彼女が腕を怪我したことで、予定されていた、初の武道館公演が振り替えになったそうですから、
三角巾を燃やす場面は、そのことを暗示しているんでしょう。

ここまでセンターに重心を置いたグループというのも記憶にありません。
で、復活をイメージさせといて、肝心の2周年記念ライブには、出てこないって云うんですから、
もう、危うさ此処に極まれりって感じです。
ここまで絶対的にしてしまうと、卒業でもしない限りセンターを降りることもできないわけで、
他人事ながら心配になってしまいます。


で、この楽曲の最大の特徴が「ポエトリーリーディング」と呼ばれる語りの部分です。
学校の演劇部をイメージしたらしいです。
こういう演出は、棒読みも困りますけど、わざとらしくなってもイケませんから、
感情の込め具合が難しいですね。

この「ポエトリーリーディング」をコンピューターに挑戦させた試みを紹介させていただきます。
このブログでも、何回か取り上げさせていただいた「あにめちゃんねる」さんの作品で、
歌っているのは、ボーカロイドとは異なるシステムを持つCeVIOの「ONE」になります。
YouTubeにある、いくつかの投稿作品のなかでは、さすがのデキに思います。


「もう少ししたら」のところが「もう少しちたら」に聞こえましたけど、
サ行の問題点って、ボーカロイドもCeVIOも同じみたいです。

「ポエトリーリーディング」は、単なるBGMに合わせての演劇や朗読と違って、
楽曲に合わせての読みですから、あまり感情的にならない方が聴いていて負担になりません。
先ほどの欅坂のMVも、お世辞にも良い朗読とは思えないんですけど、
「言霊」とは良く云ったもので、人の言葉というのは、それ自体に感情を内包していますから、
淡々と語っていても、それなりに伝わってきます。

この「ポエトリーリーディング」を口パクしていたライブテイク・・・あれはいただけませんです。
歌の時は、「まあ仕方ないなあ」と許せた口パクも、語りでされたらがっかりですよね。
どんな下手な朗読でも、口パクよりは、遥かにマシです。

ところが、コンピューターの棒読みは、人間のようには許容してもらえません。
無感情に語れるというのがコンピューターの長所と云えなくもありませんが、
コンピューターに語りで伝えさせると云うのは、歌わせる以上に難しいことなのかもしれません。
まあ、それでも、語りを口パクでやられるよりは、マシだと思います。


平手さんは、2001年生まれ、ちょうど、松浦亜弥さんがデビューした年に生まれ、
しかも、松浦亜弥さんと誕生日が同じ6月25日です。
ですから、まもなく17歳。

2016年10月3日の投稿記事で、原田知世さんの「時をかける少女」を紹介させていただいたときに、
15歳だった平手さんとのデュエットテイクを貼り付けさせていただきました。
ちょうど、この「世界は愛しかない」を歌っていた頃になるでしょうか。
その動画はもう消えてしまいましたけど、
こんな親子が本当にいたら、さぞかし素敵だろうなって云うツーショットでした。
欅坂に特に関心のなかった僕だって、良い子がデビューしたなって思いましたからね。
平手友梨奈さんの名前も誕生日もその時に覚えましたし。

SNSなどが発達した現在のアイドルは、過度なストレスの中で活動しています。
現代のアイドルがグループを組む理由の1つは、その精神的負担の分散にあります。
ところが絶対的センターを擁する欅坂は、その分散が十分にできてなかったように思います。

これからの平手さんと欅坂の活動について、僕は特に意見を持っていないのですが、
デビュー2周年の記念ライブを「スケジュールの都合」で欠席するセンターというのは不自然ですし、
それを許容するしかないのであれば、状況はかなり深刻だと云えます。

「危うさ」が彼女の存在感であり、
「可愛らしさの中に垣間見られる危うさ」が、彼女の魅力であるのは確かです。
ただ、そこを売りとするには、彼女は、あまりにも純粋だったのかもしれません。


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