2018年1月31日水曜日

対決! 丸山純奈VS松浦亜弥 ~「M」プリンセス・プリンセス~

いやあ、こんなに早く実現するとは思いませんでしたよ。
ネットで話題の中学2年生、徳島の合唱団少女「丸山純奈」ちゃんと、
我らが「松浦亜弥」さんの歌比べです。

課題曲は、プリンセス・プリンセスの「M」。
確か、メンバーの誰だかが、実際に経験したという、大失恋を歌った曲でしたよね。
男女を問わず、多くの歌手がカバーしていますし、歌自慢たちが好んで歌う楽曲でもあります。

では、先手「丸山純奈」さんです。

この動画は、放送の翌日に、早速、公式チャンネルに登録されてました。
テレビ放送は、1コーラスだけでしたけど、動画はフルコーラスになってますから、嬉しい限りです。


前回よりも、さらに可愛くなってませんか。

後手、「松浦亜弥」さんです。

このテイクは、彼女の歌唱力が、最も充実してたとされる「マニアックライブvol.2」によるものです。
「ML.2」は、横浜と大阪の2カ所で、それぞれ昼夜2公演ずつの計4公演行われました。
DVDになっているのは、横浜の昼公演の方で、夜公演で歌った2曲が、付け加えられています。
で、「M」を歌ったのは、大阪の夜公演の時で、
ファンブログのライブレポートによると4曲目に歌ったみたいですね。
この4曲目というのは、カバー曲を歌う順番だったようで、
横浜の昼公演では、動画再生180万回になる有名な、松田聖子「あなたに逢いたくて」のカバーを、
その他の公演では、スキマスイッチの「奏」を歌っています。

 
まあ、こういう音源が残っていて、こうやって聴けると云う奇跡を喜びたいと思います。
伴奏は、もちろん生バンド。
テンポは、松浦さん好みの、かなりのゆっくりめ。
録音の関係からか、ホールエコーが、かなりかかっているように思います。

いかがでしたか。

「丸山純奈」ちゃんのテイクに関してですけど、
書き込みには、「恋愛経験無いだろうからこの歌無理」みたいな意見が多いですよね。
まあ、そういう云い方もわかります。
でも、恋愛経験があれば感情を込めて歌えるだろうって、考えるのはどうかと思います。
日本語の歌ですからね。
大恋愛をしてなくたって、失恋して無くたって、歌詞の内容は把握できるわけだし、
イメージを膨らませて、歌い方を考えればいいわけです。
で、そうやって歌った結果、歌詞の世界に縛られちゃったように思います。
僕には、過剰に感情を込めて歌っちゃったように思います。
声を張り上げたのは良いとしても、その前のところの言葉がおざなりになっちゃっている。

他の子なら分かるんですよ。そういう歌い方をする子、多いから。
「丸山純奈」は、声を張り上げなくたって、聴き手の心に伝わるハイトーンが出せる歌手なんです。

そりゃあ、可愛い女の子が一生懸命歌っている姿を見て、不快に感じる奴はいないと思います。
前回の時よりも、可愛く映ってるし。
でも、それは、動画だから云えることで、
何より、聴き手に伝えるべきことは、「頑張っている感」で無くって、歌の「情景」だと思います。
プロの歌手ならばね。

「松浦亜弥」さんのテイクですけど、こちらも声を張り上げていないわけでは無いんですよね。
でも、張り上げていても、決して雑になってない。
そして、ワンフレーズごとに表情を変えていて、聴き手を引き込んでいく。
まあ、こんな彼氏に甘えてるかのように歌えるのは、「大人あやや」だからこそでしょうけど。

「菅井秀憲」氏の謎掛けみたいな講評も良いんですけど、「百聞は一聴にしかず」
丸山純奈さんには、是非とも「松浦亜弥」さんのテイクを聴いて欲しいと思います。

この動画の存在、そして、松浦亜弥という歌手の存在をなんとかして、彼女に伝えたいです。
で、純奈さんに「目標とする歌手は松浦亜弥さんです。」って云って欲しいです。
菅井氏はハロプロのボイトレにも関わっていた時期があって、
松浦亜弥さんのミュージカル「草原の人」の歌唱指導もしています。
ってことは、松浦亜弥→菅井秀憲→丸山純奈、という流れがあるわけですし。

二人の歌手としての道は、全く異なるモノになるだろうけど、
彼女たちには「伝えられる歌手」という大きな共通項があると、僕は思うんです。

というわけで、今回は、純奈ちゃんの完敗ですけど、
2曲目に歌った「もしもピアノが弾けたなら」は、毎日でも聴きたいと思うような、
純奈さんらしいテイクだったと思います。
「M」の方を公開してくれたおかげで、こんな記事を書くことができましたけど、
テレビ朝日さんには「もしもピアノ」の方を公開して欲しかったです。

で、彼女、次週も出演するみたいですよ。
現役のタレントを相手にすると、ファンブログって、こんなに忙しいものなんですねw

2018年1月30日火曜日

再生リスト「松浦亜弥カバー曲集」が視聴200万回を超えていました

再生リスト作成から4年、
「松浦亜弥歌うまいベストvol.6 カバー曲集」が、視聴回数200万回を達成していました。
丸山純奈ちゃんに気を取られていて、気づくのが遅くなってしまいました。


リストを作成したのは2013年の年末だったと記憶しています。
アクセス数は、最初の1ヶ月で1000回、4ヶ月で1万回、10ヶ月で10万回とありました。
その頃から急にアクセス数が伸び始めまして、100万回達成は、作成から1年半後。
さらに2年半で200万回達成ということになります。
長らくYouTube検索トップの座に君臨しておりましたが、
ふくちゃんの「大人になったあややの歌うYeah!めっちゃホリデイ」に逆転されてしまいました。
最近はアクセス数も減りましたが、地味に増え続けていて、1週間で3000回程度でしょうか。

なんて、偉そうなことを云っても、再生リストですからね。
全て自分でアップした動画ではありません。
アップ主さんあってこその再生リストです。

再生リスト作りにハマっていた頃は、YouTube動画に編集機能があって、
再生の開始点や終了点を指定できました。
だから、アップされた動画を自分で加工して、再生リストとして編集できたわけです。
MC部分をカットしたり、長ーいファイルから、欲しい曲だけをセレクトしたりしてました。
子どもの時に、ラジカセでダビングして、マイ・カセットテープを作ってた感覚で楽しかったです。
今は、その機能も廃止されてしまいましたし、動画の合間に頻繁にCMが流されますから、
再生リストを使って、動画を鑑賞するなんてことは、有り得なくなってしまいました。
残存機能として、過去に指定した再生開始点だけは有効のようですが、
もはや、再生リストは、単なる動画の収納ボックスにすぎません。
それでも、再生回数が伸びているというのは、松浦亜弥さんへの期待の表れだと思っております。
いえ、正直に云います。
視聴回数の多くは、間違えてクリックしてしまったものでしょう。

「松浦亜弥」では、同名のリストがたくさんあるので、検索しやすいように何かを後ろに付けようと、
とっさにひらめいたのが「歌うまいベスト」でした。
「歌上手いベスト」と「歌うマイベスト」が掛詞になってるのに気づいたのは、後になってからです。

「カバー曲集」は、6番目の再生リストになります。
この6番は、作った頃から他と違ってました。
自分では聴いてないのに、いつの間にか視聴回数が増えてるんです。
そのうち「イイね」が付いたりして。
(あの頃は、動画だけでなくリストにも付けられたんですよ。)
自分以外の方に使われているんだってことを意識したのも、この6番からでした。

松浦亜弥再評価の波が来ていた時でしたし、カバー曲が注目されていた頃でした。
ファンとして、不安に駆られながらも、かすかな希望を追い求めることができた頃でした。

すでに、再生リストの6番は役目を終えています。
作った僕でさえ、使わなくなって久しいし。
でも、「松浦亜弥歌うまいベスト」は、
存在自体が、僕のオタク活動の証であるし、ささやかな自慢でもあるわけで、
仕事から帰って一人チェックしては、カウンターの数字に密かに一喜一憂してるんです。

2018年1月29日月曜日

「丸山純奈」が歌う MISIA:Everythingとハイファイセット:卒業写真

カイトは、改札口を出ると、カラオケ屋への階段を下っていった。
仕事帰りの金曜日という開放感が、何となくその気にさせたのだと思う。

「おひとりさまで?」
ここの受付もAIか。
大きなお世話だが、AI相手に苛立つのも大人げない。
「デュエットは、お付けしますか。」
「やめとくよ。この前「AIあやや」と「あなたに逢いたくて」をデュエットしたら、その後、ソロで歌い直しやがった。」
「よくお叱りを受けます。基データが、根っからのソロ歌手なもので・・・」

わずかな沈黙。
会話から得た情報から最適解を検索しているのだろう。
「では「AIすみな」がよろしいかと。」
「すみな?聞いたこと無いな。」
「デビュー前なので、まだβ版ですが、将来性は抜群です。ただ、ステージ経験が足りないので。」

まあ良いだろう。
β版ならば、追加料金はかからないし、
何よりも、AI搭載型ボーカロイドを育てるのは、人間の大切な役割なのだから。



丸山純奈「音楽チャンプ」準レギュラー(?)記念ショートショートから始めさせていただきました。
今夜の放送、録画しながら見ちゃいましたよ。
でも、ホントにテレビ局って、視聴率のためなら何でもするんですねえ。
こんな感じで引っ張ってて、来週も見てもらおうってことなんでしょう。
もう、番組の方が完全に「丸山純奈」に乗っかってる感じがします。

まあ、今日の時点で、YouTube動画再生550万回・・・560万になってました。
リアルタイムでカウンターが上がっていくなんて、
松浦亜弥さんの「ひこうき雲」がブレイクした時みたいです。

今夜放送分のテイクは、テレビ朝日の公式チャンネルから近いうちにアップされると思いますので、
その時に取り上げさせていただこうかと思います。
以前は、YouTubeというとテレビ局からは目の敵にされてたはずなんですが、
あっという間に時代が変わりましたね。
               
で、今回、貼り付けさせていただくテイクは、2016年12月27日の日付がありますので、
今から1年と少し前のステージになるようです。
歌自慢イベントでは鉄板の選曲、MISIAさんの「Everything」ですね。


制服チャンプの時と違って、素敵なお洋服だと大人びていて、とても中学1年生には見えません。
エコーとか効かせてもらっているとはいえ、この安定感は凄いですねえ。
低いところがちょっと辛そうですけど、まあ、完璧すぎるのも可愛げ無いですし、
それも、好さの1つということで。

そうそう、彼女はMCで歌詞間違いについて語ることが多いんですよね。
実際、「さくら(独唱)」のテイクでは、日本語で歌ってるはずなのに、
「切なく散りゆく調べと知って」とか、全く意味不明になっていて、
「やっちゃった~、どうしよう」みたいな感じになってます。
松浦亜弥さんだったら、それも私の魅力みたいに開き直るんでしょうけどw

まあ、歌詞間違いについては、1つは練習不足がありますね。
アマチュアでありながら、結構あっちこっちのライブに出ていて、
たくさんの曲を歌っているので、覚えきれないってところでしょうか。

もう1つは、歌っているときの脳の働きが、言語よりも音感優位になっているのだと思います。
実は、松浦亜弥さんも同じで、こういう子って、メロディーの覚えは良いんですよね。
音程も全くって云っていいくらい、外さない。
ですから、2・3回唱ったところで、もう大丈夫みたいな気になって、
で、結果的に歌詞を間違えるってパターンに思います。

では、同じステージから、もう1曲


最高ですねえ。
何が最高って、サビ後で声が裏返ったときの「やっちゃった」っていう表情です。

歌う側が気持ちよさそうに歌ってくれるから、聴いているこっちも幸せな気分で聴けますし、
曲想の付け方も、自然で嫌味が無い。
小さい頃から合唱団で歌ってたってことですけど、そういう場で培ってきたモノなんでしょう。
よく歌で感動させるっていいますけど、感動するかどうかは聴き手の側に一任されているわけで、
送り手が感動させようってオーラを出してしまうと、かえって伝わらないように思います。
反対に、こっちが感動する気分になっていれば、コンピューターの歌でも涙できるわけですから。

ネットの住人から、絶大な支持を得ている「丸山純奈」さん。
ツイッターには、「デビューしたら絶対ファンになる」みたいな書き込みで溢れてます。

僕も、彼女がデビューしたら、ブログのタイトル名変えようかしら。

2018年1月26日金曜日

人工知能搭載型ボーカロイド「初音ミクAI」への道

ミクは、タクシーを止めると崩れるように乗り込み、無人の運転席に向かって言った。
「出してちょうだい。」
「お客さん。どちらまで。」
人工会話システム「トークロイド」の声が響いた。
「・・・どこでもいいわ。」

タクシーがAI搭載の自動運転になって久しい。
以前は人間が運転していたとのことだが、無人となっても特に不自由することは無い。
搭載されたAIは、交通情報を分析して、最適なルートを選択してくれるし、
話しかければ世間話にも付き合ってくれる。
車内に設置されているカメラによって、乗客の感情分析もしているのだが、
まあ、これは余計なお世話になることもある。

「今ね、彼と別れてきたところなの・・・。」
わずかな沈黙、搭載されたAIの思考。
再びトークロイドの声が響いた。
「かしこまりました。」
AIはミクを乗せて街を走り出した。
何処へ・・・?


近未来の人工知能社会ということで、「星新一」っぽくショートショートで始めてみました。

人工知能搭載型ボーカロイド「初音ミクAI」。
このテーマは、昨年の夏にいただいたコメントを受けて、取りかかっていたものでした。
「でした」というのは、記事を書いている途中でパソコンが壊れてしまって、
全てが消えてしまったからです。
その時は、簡単に書き直せるって思ったんですが、進まないうちに時期を逸してしまって・・・、
そのうちにAIの新しい知見がドンドン登場してきて、お手上げ状態になっていたものなんです。
で、今回、お手上げ状態には変わりませんが、ずらずらと妄想してみました。


人工知能と云って、まず思い浮かべるのは、
囲碁において、ついに名人に勝ったという「アルファ碁」でしょうか。
AIは、オセロ、チェス、将棋に続いて囲碁でも人間を超え、
ゲームの世界では、既にAIに敵うのはAIという時代になっています。

これらのゲームソフトで重要な役割を果たしているのは、
「評価関数」と呼ばれているプログラムです。
「評価関数」は、局面の有利不利を数値化して判定するもので、
優れた評価関数を持つことが、ソフトの強さにつながりますから、プログラマーの腕の見せ処でした。
しかし、終局までの全ての指し手を解析することは不可能です。
探索に限界がある以上、目先の効果(と云っても20手先とかですが)で決定するしかなく、
コンピューターでは大局観を持つことが出来ないという課題がありました。

人工知能の手法によって改良された「アルファ碁」が従来のソフトと大きく違っているところは、
「機械学習」によって、膨大な棋譜データや自身との対戦で「勝手」に上達するところにあります。
「ディープラーニング」を取り入れたソフトの指し手は、完全に「ブラックボックス」となっていて、
何故そういう指し手に決定したのか、制作者でさえも説明できないと云います。
人工知能は、擬似的な大局観を持ち、
目的を達成するためには、自らを動かしているプログラムさえ書き換えてしまう、
という段階にあるのです。

さらに、最新の「アルファ碁ゼロ」や将棋やチェスにも対応できる汎用型の「アルファ・ゼロ」は、
既存の棋譜データに頼らず、何千万局というAI同士の対戦による強化学習だけで、
自らの力で定石を編み出しながら上達し、
李九段に勝った旧式AIソフトと対局して、100戦100勝という成績をあげているそうです。
人間が教えない方が強い(但しハードウェアのコストを度外視した場合)というのは、
人間の智の遺産である「定石」が凌駕されたことになりますから、画期的な出来事といえます。
 
音楽の分野では、AIによる作詞や作曲が現実になりつつあります。
いずれもいくつかの条件を指定すると、それに応じて詞や曲を作成するというものです。
作詞については、それらしい言葉を適当に選んで組み合わせれば、それなりのモノになりますし、
作曲については、音楽理論なるものが既に構築されていますから、
王道の循環コードにメロディーをそれなりに付けていけば、それっぽい曲を作ることができます。
コードに合わせてコンピューターがベースラインを自動で付けるなんてのは、
AIがどうという前から、作曲支援ソフトなどで既に実現している技術です。
作詞も作曲も定型化されたものですから、作品のデキを高く求めない、それっぽいレベルであれば、
コンピューターによる作成も可能な時代になっています。

では、ボーカロイドにおける人工知能の役割とは如何なるものなんでしょう。
 
ボーカロイドとは、音符と歌詞を入力すれば、それなりに歌うことのできるソフトです。
ただし、そこには「歌う」という行為は存在しません。
ですから「言葉を使って演奏している」と言った方が正確かもしれません。
しかし、「言葉」の存在によって、人は「演奏」の向こう側に「歌う」という行為をイメージします。
それは、欺されているというよりは、人間が持つ感性によるものです。

ボカロPの役割は、その「言葉を使った演奏」を、あるときは人間の歌唱に近づけて、
また、あるときは機械らしさを前面に出して、作品を完成させることでした。
彼らが「P」を名乗るのは、音楽プロデューサー的役割を果たしていることを自認しているからです。

人工知能搭載型ボーカロイド「初音ミクAI」とは、
ボカロPの関与を必要としない、自立型のボーカロイドと定義できそうです。

「初音ミクAI」が最初にすべきことは、歌詞の内容を理解することです。
「東ロボ君」の記事でふれたように、AIにとって文章理解は最大の難関で、
現在の技術的アプローチでは、真の意味での読解は不可能とされています。
ただ、歌詞というのは、特殊で限定された文章です。
一青窈の「ハナミズキ」が9.11テロを鎮魂しているなんて読解は問題外ですが、
歌唱に反映させる程度の読解はそう難しいものでは無いように思います。

歌詞の内容を理解した「初音ミクAI」は、その結果を歌唱に反映させます。
従来の「調教」は、ボーカロイド歌唱の不自然さを修正するのが主目的でしたが、
それについては、ソフトウェアの改良によってクリアーできようになってきています。
ですから、「初音ミクAI」の最初の課題は、限りなく人間の歌唱に近づく、
つまり、悲しい歌を悲しそうに歌うことを可能にする、ということになります。

AIに期待するのは、息成分や声質などの様々なパラーメーターを自らコントロールすることで、
与えられた楽曲に相応しい歌唱を作り上げることにあります。
ネット上に存在する、無数の歌唱から歌唱テクニックを獲得するのも勿論ですが、
重要なのは、強化学習によって、自らの歌唱の中から最適な歌唱を決定させることにあります。
人間だって、レコーディングの時は、何テイクも録って、最良のものを求めるわけですが、
「初音ミクAI」は、そのテイク数が何千万通りも可能であるわけです。

「初音ミクAI」は、各パラメーターの気の遠くなるような組み合わせから、最適な歌唱を決定します。
この場合の最適な歌唱とは、人間のような自然な歌唱です。
例えば、松浦亜弥的歌唱法をAIによって再現させると云うことも可能になります。
本人の音声データを使えば、区別できないくらい似せることも可能になるわけです。

しかし、ここに評価という最大の問題があります。
人間のレコーディングでしたら、コントロール・ルームにいる「P」さんが、
「それじゃあ伝わらないなぁ」なんて1つ1つダメ出しするんでしょうけど、
AIの強化学習は、何百万、何千万通りという歌唱パターンを評価していくわけですから、
AI自身による自己評価が可能なシステムを構築しなければなりません。
ゲーム分野、例えば将棋の評価規準は、勝敗や駒の損得率などから構築することができますし、
車の自動運転だって、安全で効率的なルート設定という明確な目的があります。
それと比べて、歌唱の優劣についての評価規準の構築は、そう簡単なものではありません。
そもそも、歌唱に優劣など存在するのかという問題もあります。

どんな歌唱に感動するのかなど個人の好みの問題で、規準など存在しない、
という考えもあると思います。
しかし、私たちは歌唱に関して、何かしらの共通した認識を持っていることも確かです。
この共通した認識を解明し、歌唱における評価関数を構築することこそ、
「初音ミクAI」を成功させる最重要な課題と云えます。

では、歌手の皆さんはどのようにして自己の歌唱を評価しているのでしょう。
今日のライブは上手く歌えたという印象は、どのようなときに持てるものなんでしょうか。
声が出ていたとか、音を外さなかったというレベルなら、現状のボーカロイドでも自己評価可能です。
今日は気持ちよく歌えたとか、観客と一体になれたなどと云う場合は、
その根拠を探らなくてはなりません。

一方、私たち聴き手は、どのような歌唱に出会ったときに、感動するのでしょうか。
歌に心がこもっているとき・・・よく耳にする言葉です。
しかし、歌といえども音です。
空気の振動という物理現象です。
物理現象ならば、心がこもっている歌唱と、そうでない歌唱には、解析可能な違いがあるはずです。

人の歌唱というのは、大変不安定なもので、揺らぎまくっています。
また、感情が高まれば、心の動揺が歌唱に反映されていきます。
それらには、意図的なもの(テクニック)もありますが、
そういった歌の揺らぎが、聴き手の心の襞に作用することによって、感動が伝わるのです。
この揺らぎこそ、従来のボーカロイドが再現できていない部分であり、
聴いたときに、違和感をもたれる最大の原因です。

しかし、人間の歌唱であっても、YouTube動画やCDで聴いている時点で、
それらは既にデジタル化され人工的に再現されたものです。
生のライブでも、マイクを通して、スピーカーから聞えてくる歌声は、
厳密な意味で、もはや肉声とは云えません。
音という観点で考える限り、発生源が人間であれ、機械であれ同等なのです。
それでも、人間の歌唱と人工的に作り出したボーカロイドの演奏が同じでないと云うのなら、
それは違うのでなく、足りないにすぎません。

「初音ミクAI」は、その膨大な足りないモノを、評価関数による解析を基に補うのです。

しかし、これは、「初音ミクAI」の最終目的ではありません。

将棋の対戦で、AIは人間だったら絶対に指さない、悪手を平気で指してくると云います。
AIは、恐れを知りません。
人間のように先入観や固定観念に縛られない非常識な発想が、新たな手法を生み出し、
それらは人間にフィードバックされていくわけです。
 
「初音ミクAI」に、真に期待するもの。
それは人間の真似ではない、全く新しい歌唱法です。
歌唱における評価関数が構築されたとき、
「初音ミクAI」は、僕らをどんな世界へ連れて行ってくれるのでしょうか。

2018年1月22日月曜日

奇跡の歌姫「丸山純奈」と「松浦亜弥」の奇跡の接点

 「丸山純奈」ちゃんをご存じでしょうか。奇跡の歌声だとネットで話題になっている、徳島在住の中学2年生の女の子です。昨年12月に放送された、テレビ朝日「音楽チャンプ」に出演、ぶっちぎりで優勝をして話題になりました。

 決勝で歌った「I LOVE YOU」です。「クリス・ハート」さんの持ち歌ですね。「丸山純奈」ちゃんが優勝した後、ご本家の動画のアクセス数も急に増えたそうですよ。

 
 この動画、公開から1ヶ月半で500万回再生だそうです。500万回ですよ。松浦亜弥さんの「Yeah!めっちゃホリディ」のPVも500万回になりましたけど、こちらはアップから8年かかってますからね。

 ホントに偶然なんですけど、僕、これ、リアルタイムで見てました。決勝の相手は、東京の高校生の女の子だったんですけど、引き立て役みたいになっちゃって、可哀想なくらいでしたよ。

 で、「丸山純奈」ちゃんですけど、徳島県在住の中学2年生、14歳とのことです。番組の演出では、徳島の田舎から素朴な中学生がいきなり出てきたみたいな感じでしたけど、実は、徳島のご当地バンド「POLU」のボーカリストとして活躍していて、ご当地ソングのCDも出しているとのこと。さらに関西方面で数々のライブにも出ているようです。テレビ出演に関しても「音楽チャンプ」以前に、「関ジャニ∞の音楽王」とか「Mステ・ウルトラFES2017」などに出ていて高い評価を得ています。とくに「Mステ」のオーデションは2000組のバンドが参加していて、その頂点に立ったバンドのボーカリストが当時13歳の女の子だったということで、注目されていたそうです。
 芸能事務所には所属していないようですが、既にセミ・プロなんですよね。「音楽チャンプ」に出演したこと自体、反則スレスレだったわけです。
 
   
 これは、13歳のステージですね。可愛い子が健気に歌っているだけでも感動モノですが、ストレートな歌唱が好感度大って感じです。コブシ回しに独特の癖があるようですけど、抑揚の付け方が丁寧ですから、聴き手の心に訴えかけてきます。

 YouTubeには、彼女の動画が大量にアップされています。世間に知ってもらうには最高の場でしょうから、積極的に公開しているようです。
 ただし、歌い方は、どうしてもワンパターンなので、似合う楽曲とそうでないのがあって、どんな歌でも自在に歌いこなすってところまでは、いってないようです。
 って、まだ14歳ですからね。「松浦亜弥」さんの14歳と比べたら、「純奈」ちゃんの方が、ずっと完成されているのは確かです。あとは「伸びしろ」がどうかってところでしょうか。                 
                                                   
 所属している「POLU」というバンドは、この歌を歌うために結成されたとのことです。イベントでの1回限りの予定だったそうですけど、評判が良くって、今も活動を継続しているとのことでした。
 「POLU」のメンバーであるお兄さんたちは、徳島のインディーズ・バンドの方々だそうです。優れたボーカリストに出会いたいというのは、バンドマンにとって一番の夢ですからね。幸せなことだと思います。彼女がいたからこそ、Mステにも出演たわけですし、でも、彼女がメジャーデビューしたとき、どうなっちゃうんでしょうか。ちょっと心配です。

 
 う~ん。・・・これは似合ってませんね。持ち歌が、一番似合わないと云うのは、皮肉なものです。でも、ずいぶん前のテイクですから、今歌えば、もっと上手に歌いこなせると思います。CDよりもライブの方が上手いなんて、在りし日(?)の「あやや」みたいじゃないですか。何だか嬉しくなっちゃいました。

で、この橋・・・天王洲アイルの「ふれあい橋」じゃないですか!!
 

  同じ場所でPVを撮っているってこと知っているのかなあ。「純奈」ちゃんには、是非とも此処で「渡良瀬橋」を歌って欲しいです。でも、彼女って、2004年11月生まれだそうですから、「松浦亜弥」さんの「渡良瀬橋」がリリースされたときには、生まれてないんですよね。
 尊敬する歌手は「松浦亜弥」さんです、なんて言ってくれると嬉しいんですが・・・なこと無いかw

 メジャーデビュー間近と云われている「純奈」ちゃんですが、今は、アマチュアだからとか、中学生だからとか、徳島県だからとか(?)のアドバンテージがありますけど、一人の歌手としてやっていくなると大変なことと思います。

     
「明日への手紙」ですね。この曲は、いろいろなステージで歌っていて、それぞれのテイクがYouTubeにアップされています。時系列に聴いていくと、だんだん上手くなっていくのが分かるんですよ。今は、もっと上手いんでしょうね。
 大切に育てて欲しいと、周りの大人たちに願うばかりです。

2018年1月14日日曜日

松浦亜弥 マニアックライブvol.4   2003年編

3曲目は、2003年の楽曲からのセレクトです。
昼の部が「ダイアリー」、夜の部が「THE LAST NIGHT」となっています。
ラストナイトだから夜の部に歌ったのかと・・・たまたまですね。

「ダイアリー」は、2枚目のオリジナルアルバム「T・W・O」からのセレクトです。
このセカンドアルバムは、アップテンポな曲が多くって、しっとり系の楽曲がありません。
この中でマニアックライブに似合う曲をあげるとすれば、
「あなたの彼女」と「元彼」くらいでしょうか。
「あなたの彼女」を歌うとどんな感じになるか興味はありますけど、
「元彼」は想像がつきません。
ところが、MCでは、他にも準備している曲があるかのような言い方をしています。
2003年に、このライブに似合う楽曲が、幾つも有るようには思えないんですが、
どんな曲が用意されていたのがホントに知りたいです。

で、難しい方の曲ってことでこの曲がセレクトされたのですが、
難しいと云うのは、リーハーサルのときに苦労したという意味でしょうか。


間奏の台詞はスルーしていますけど、まあ、ここの台詞は伴奏の一部みたいなものですからね。
アイドル時代でも生で言うことはなかったように思います。

この曲のベストテイクは、2003年春ライブにおける天使の衣装であることは間違いのないところです。
2006年のファンクラブイベントでのテイクも、違ったイメージの歌唱になっていて、
これはこれでイイ感じに思います。
それらと比べると、このマニアックライブは、確かにキツそうに聞こえます。
無理をして歌っている感じがします。
逆に云うと、かなりの難曲である「ダイアリー」を可愛く歌いこなした「あやや」が、
いかに優れたアイドル歌手であったかとの証明にもなろうかと思います。



この年は、3枚のシングルをリリースしていますが、
「ね~え?」と「夏男」は、このライブ向きとは思えません。
「ね~え?」はボサノバ・ヴァージョンもありますけど、ちょっと無理矢理感がありますし、
アコースティックコーナーなどでも、上手くいかなかった印象があります。
で、カップリング曲の方はどうかと云うと、
デビュー直後の楽曲群と比べると、明らかにクオリティーが下がっているように思います。
となると、消去法で「THE LAST NIGHT」かな、となってしまいます。
ライブでは、どれにしようかな、なんて云ってますけど、これしか無いだろって思いますw


なかなかイイ感じじゃないですか。                                        

CD音源は、ストリングスを全面に押し出したアレンジですけど、
こんな風にシンプルな方が歌詞の内容は伝わるように思います。
最後の台詞は・・・まあ、良いですね。
MCから一気に楽曲への世界観へ持っていくことができるのと同じように、
楽曲からおふざけへの切り替えの早さが松浦亜弥なんだと開き直るしかありません。

20003年にこの曲をリリースしたときのファンの評価は、かなり厳しかったようです。
抜群の歌唱力の持ち主である「あやや」の超本格的バラード、って云う意気込みは分かりますけど、
ストリングスアレンジもあまりに仰々しくって、
感情込めまくって歌っているのも、
歌唱力を披露しているというよりも、ワザとらしさを感じさせてしまったように思います。
結局、CDの売り上げは、同じ年にリリースされた「ね~え!」の半分にまで落ち込んでしまいます。
世間が17歳の「あやや」に求めていたものとのギャップを、改めて考えてしまいました。

とは云っても、「あやや」の人気は、まだ衰えてたわけではありませんから、
CDリリースの時は、歌番組にもたくさん出ていて、YouTubeにも動画がアップされています。
可愛いですし、歌が上手いのも分かりますし、悪いところなんて何も無いんですよね。
でも、CD買うかって云われると、う~んってなります。
その影響からか、アイドル絶頂期の楽曲でありながら、
YouTubeのPVの再生回数をみると、今でも20万回に届いていません。
21曲中「きずな」「青春宣誓」に続いての下から3番目という不人気曲です。
・・・スミマセン。「チョコレート魂」忘れてました。

結局、此手の曲って、アルバム向きなんですよね。
アルバムの中の1曲とか、ライブの中の1曲にあったときに光るんだと思います。
テレビの歌番組に17歳の「あやや」が出てきて、
これだけ歌って引っ込んでしまったらマズいんですよ。

「THE LAST NIGHT」の最大の悲劇は、シングル盤だったことだと思います。
この後、3枚目のオリジナルアルバム「×3」にも収録されますけど、
シングルからの収録でなくって、純粋なアルバム曲だったら、
もっともっとファンからも評価されたように思います。

2018年1月7日日曜日

欅坂46(Cover)RavanAxent~欅坂Love溢れる一人バンド~

子どもの頃、親にせがんでラジカセを買ってもらいました。
音楽が録音できて、何度でも聴けると云うのは、夢のような出来事でした。
英語の勉強に使うとか云って買ってもらいました。
けど、録音するのは、テレビの歌番組とか、レコードばかりでした。
録音端子なんてありませんでしたから、スピーカーに直接マイクを近づけて録音してました。
だから、周りの雑音まで一緒に録音してしまいました。
録音してるから静かにしてって家族に言ったら、一番うるさいのが自分の声でした。
そうやって手に入れた音楽を、テープがすり切れるまで聴いてました。

自分で楽器を使うようになってからは、演奏を録音して遊びました。
でも、僕には、大きな不満がありました。
当たり前のことですけど、ラジカセは多重録音ができませんでした。
一人では、弾き語りしかできませんでした。
バンドは、仲間無しではできませんでした。

あれから45年、今では、録音どころか複数の動画を1つにまとめることもできます。
DTMによって楽器を演奏しなくても音楽を表現できるようになりました。
中学生がバンドを組むとき、最もネックになるのがドラムでしたが、
今では、スマホでもドラム演奏が再現できます。
それどころか、ボーカロイドを使えばコンピューターが歌ってくれます。
歌が下手でも、楽器が演奏できなくも、一人でも、音楽が作れるわけで、
今の若者は本当に幸せだと思います。

動画に「一人バンド」というジャンルがあります。
羨ましいかぎりです。
僕も、あと○十歳若かったら、ハマっていたかもしれません。
「ラファン」さんは、「欅坂46」の楽曲を中心に一人バンド活動を行っています。
YouTubeのチャンネル登録が16,000、総視聴回数が800万回だそうです。
凄いですね。

では早速、貼り付けさせていただきます。
「風に吹かれても」は、スーツを着て歌っているやつでしたね。


此手の動画は、欅オタさんから辛口評価をされるのが普通ですけど、これは驚異的な高評価率です。
カバー作品のデキというのは、オリジナルへの愛が大きく影響します。
髪型からも分かりますが、「ラファン」さんは熱烈な欅坂のファンだとお見受けいたしました。

「二人セゾン」は、僕も好きな曲です。
せっかく可愛い女の子なんですから、スカートを切られた、なんて聴いてて辛くなるのじゃ無くって、
こんなふうな、希望に溢れた明るい曲をたくさん歌って欲しいです。


本家より良いなんてコメントは、「ラファン」さんからすれば本意では無いのかもしれませんが、
このカバーから伝わってくるのは、楽曲のデキの良さです。
彼女たちには彼女たちの良さがあるのだとは思いますが、
欅坂の曲ってこんなに格好良かったんだって、改めて思わせてくれるカバーだと思います。
それにしても、歌が上手いですね。

「不協和音」は紅白で歌ったやつですね。
今年の紅白歌合戦は、AKB48「まゆゆ」さんのラストステージという大切な場だったはずですが、
欅坂46の過呼吸騒動で吹き飛んでしまいました。
過密スケジュールによる体調不良とか、紅白という舞台での過緊張とか、
ただの練習不足とか、センターの子の心が病んでいるとか・・・、いろいろ云われてますけど、
そんなに難しいのなら、できるようになってから、お客さんに披露すれば良いだけのことです。
フィギュアスケートだって、アイスショーで転倒する選手なんていませんよ。


とは云っても、欅坂46の勢いは凄いですね。
グループとしてのキャラを固め過ぎてるように思いますが、
これから、個々のメンバーの個性が、だんだん出てくるんでしょう。
そうすれば、もっともっと、素敵なアイドルグループになると思います。
せっかく、良い楽曲をもらっているんで、パフォーマンスはそこそこにして、
ちゃんと歌ってくれれば嬉しいんですけどね。

2018年1月3日水曜日

欅坂46「不協和音」feat.ONEと2017年レコード大賞と紅白歌合戦と

まずは、これですね。

祝!レコード大賞:乃木坂46「インフルエンサー」


 いやあ、発表の瞬間、ファンでもないのに、ドキドキしてしまいましたw

 長時間番組ですからね。初めの方は、「何とか賞」みたいのが延々と続くんだろうと思って、頃合いを見計らって、チャンネルを合わせたら、新人賞の発表が終わったところでした。
 最優秀新人賞は、ハロプロの「つばきファクトリー」でしたね。ハロプロは、レコード大賞新人賞には、伝統的に強いみたいです。あれっ、番組スポンサーにアップフロントの名前が・・・いえいえ、もちろん、公平・公正に選ばれているんだと思います。
 「就活センセーション」っていう曲を歌っているそうです。楽曲の制作は「中島卓偉」氏、アンジュルムの「大器晩成」も氏の作品のようです。事務所内アルバイトってところでしょうか。
 だけど、日本国民の何%の人たちが、この子たちの名前や歌を知っているのでしょうか。まあ、これから有名になれば良いだけのことですが・・・。

 あと、印象に残ったのは、荻野目洋子さんと登美丘高校のコラボと、延々と続いた「ピンクレディー」復活メドレーでしょうか。

 それから、大晦日の紅白歌合戦ですが、ながら見でしたけど、今年の紅白は、面白かったと思います。特に内村さんの総合司会は良かったですね。ボケもツッコミも自在にこなして、二宮君との息も合っていて、本当に安定したMCだったと思います。?な演出やグダグダ感も無くって、安心して見ていられました。
 ネットの評判もまずまずだったようですけど、視聴率は、昨年を下回る、過去ワースト3とかで、振るわなかったみたいです。まあ、悪いと云っても、誤差程度のことですし、昨年とでは、今年の方が番組としてのデキは良かったと思います。まあ、これで、番組のデキと視聴率は必ずしもリンクしないことが明らかになったわけで、NHKさんには、視聴率より満足度を大切にした番組作りを進めて欲しいです。

 印象に残った出来事は、何と云っても、欅坂46の過呼吸騒動です。このことについては、放送直後から、ネットでも騒ぎになっていました。ファンやアンチなど、様々な立場から書き込みがあるようです。一般視聴者からすれば、愉快なことではありませんよね。娯楽番組ですから。

 で、一番勢いのある「欅坂46」ですから、歌ってみた動画とか、踊ってみた動画とか、一人バンドとか、ボカロカバーとか、YouTubeには、たくさんの2次創作があります。
 今回、貼り付けさせていただくのは、CeVIO(チェビオ)カバーの作品です。CeVIOは、ボーカロイドと全く異なる技術で構築された音声・歌声合成システムで、無調教でも人間にかなり近い歌唱ができるのが特徴とされている、期待の新技術です。


 いかがでしょうか。CeVIOは、アップテンポの曲に向いているとされていますが、発声の歯切れの良さは、素晴らしいですね。「僕は嫌だ」の台詞部分は、随分可愛らしくなっちゃいました。これはこれで、アリかもしれませんけど、平手友梨奈さんの取り憑かれたような凄みには敵わないようですね。

 「欅坂46」が、皆から広く愛されるようなグループに成長することを願うばかりです。