2017年2月17日金曜日

「100回のKISS三昧」②~松浦亜弥13年のキセキ~ アイドル歌唱編

 今回取り上げさせていただく動画は、松浦亜弥さんデビューの2001年から2003年まで、「あやや」の絶頂期と云える時期の3テイクです。


 まずは、2001年冬のテイク。実年齢は、中学3年生。この頃から髪の毛を染めるなど、タレントっぽくなってきたようです。ファーストステージからまだ1年も経っていないのですが、歌い方にもかなりの変化が見られます。
 まずは、視線でしょうか。ファーストステージでは、視線が定まっていませんですよね。宙に浮いているように思います。まあ、緊張しているんですから仕方ありませんね。
 こちらは、テレビテイクですから、カメラが寄ったらカメラ目線は、アイドルの鉄則ですけど、もはや新人とは云えないようなタレントさんでも、歌うと視線がさまよっている人もいます。口パクAKBはともかく、きちんと歌いながらカメラに視線を送ると云うのは、簡単そうで意外と難しいことなのかもしれません。


 2002年は、ファーストコンサートからのテイクです。この曲の歌い方としては、若干合わないように思いますが、この時のセットリストが「ドッキドキ!LOVEメール」「絶対解ける問題」ときての「100回のKISS」ですからね。前2曲であれだけ走り回って、よくこれだけ歌えるものです。しかもこの後、「トロピカ~ル恋して~る」「LOVE涙色」って続くわけですから。

 以前、モーニング娘のライブDVDを見る機会があったんですけど、ライブ後半になると、「田中れいな」とか「道重さゆみ」はともかく、他の子たちなんて、もう息が切れてるんですよね。それと比べると「あやや」の凄さが分かります。 まあ、あっちは10人でやってるからどうにかなるんですけど。
 ただ、凄いことは凄いぞって分かるようにやらないとね。普通にやってしまうからスルーされちゃうんですよ。勿体ない話です。


 2003年は、春のコンサートツアーからの動画になります。以前取り上げさせていただいたときにも云いましたけど、僕的には、アイドル系歌唱におけるベストテイクとさせていただいております。
 「可愛らしさ」と「芯の強さ」となんともいえない「切なさ」がある「松リングPINK」のテイクが僕は一番好きです。でも、あんまり聴いてもらってないんでよね。「100回のKISS」は、元々が視聴回数が少ないですけど、その中でもなかなか増えてくれません。

 この3つのテイクの時間差は二年半です。アレンジも同じですから、個別に聞き流してしまえば、どれも大差ないってことになりますけど、それでも並べて聴き比べれば、僅かな期間にも「あやや」の成長ぶりを感じることができます。それは、CDよりもライブのほうが上手いという現象からも知ることができます。

  2001年から2003年前半は、彼女が最も輝いていたときだと思います。

 そして、それは、つんく♂氏も同じだったのではないでしょうか。自分の歌の世界観を完璧に表現してくれる女の子を手に入れたのですから。

2 件のコメント:

アヤまる さんのコメント...

亜弥さんは歌うの飽きたんじゃないかと思うんですよね。
素人と違って、一曲歌うのにも相当技術的なチェックポイントがあって、それが曲毎に違うから大変だと思います。それにフリがつくわけで、それもステージによって微妙に違うから大変で、実際アイドルの中でもうまくできていない子が多と思います。それやりながらファンとアイコンタクトしてニッコリして(歌詞とは関係なく)インタラクティブなコミュニケーションを多数と同時にとるというのは信じられない離れ業です。
その上、「歌いながらジグソーパズルのこと考えていた」なんてとんでもないことを(その心のこもっていない歌でこっちは涙流したりしてるのに)おっしゃるわけで、常人には考えられないマルチタスク処理能力をお持ちなのではないかと。
簡単にできるようになったことには興味を失うというのは凡人にもあることですが、それに近い心境になっているのではないかと。
亜弥さんの魂に火をつけるには、同じ歌うにしてもチャレンジを感じる仕掛が必要なんじゃないかと思うんですよね。空中ブランコしながら歌うとか。

さんのコメント...

確かに飽きていたかも知れませんね
めちゃホリとか1年に400回位歌っていた気がする、みたいなこと云ってたらしいですから、
歌に関しては、若くして、道を極めた気分になっちゃったってこともあるでしょうか。

でも、プロですからねえ~。
有名レストランのコックさんだって、毎日同じ料理作っているわけですけど、
だからと云って、飽きられては困ります。
新作メニューに取り組みつつ、ルーティーンワークもこなして欲しかったです。

まあ、そういう観点でみると、健気に歌ってくれる、
この頃のテイクの良さが分かるように思います。