2016年9月4日日曜日

「ひこうき雲」雪村いづみ・松浦亜弥 ~ネットブレイクから3年たちました~

 先月放送されたNHK「思い出のメロディー」。とくに見るつもりもなかったのですが、テレビをつけっぱなしにしていたので、ズルズルと最後まで見てしまいました。印象に残ったことと云えば、「イモ欽トリオ」再結成といいながら、呼んで貰えなかった「長江健次」氏でしょうか。

 此の手の番組の意義の1つに、懐かしい歌手の方々の生存確認があると思うんですけど、「雪村いづみ」さんの元気な姿には、驚かされてしまいました。一般的に女性歌手というのは、或る年齢を超えると、たちどころに歌唱力が落ちてしまうものだと思っていましたが、雪村いづみさんは、79才とは思えない健在ぶりでした。(もちろん変わらない歌唱力などという失礼な発言は慎むべきでしょうが)

 で、雪村いづみさんと云えば、松浦亜弥の「ひこうき雲」となるわけです。

 これは、「ひこうき雲」→「雪村いづみ」→「長良じゅん」→「松浦亜弥」と巡って再び「ひこうき雲」に還ってくるループが存在するからで、まあ、多分にこじつけ感がありますが、雪村いづみさんから、3年前に起きた、松浦亜弥さんの「ひこうき雲」のブレイクへ話を進めようということなんです。

 「ひこうき雲」は、皆さんご存じの通り、荒井由実さん作詞曲の名曲で、リリースは1973年といいますから、今から40年以上前、ユーミンが18・9歳の時になります。しかし、作られたのは、もっと早くて、彼女が15歳の頃といわれています。
 この「ひこうき雲」は、ネット情報などでは、雪村いづみのために書き下ろされた曲だったと云われてきましたが、実際は荒井由実さんが作り溜めていた曲の中から「村井邦彦」氏がこの曲を選び、雪村いづみさんに紹介した、というのが真相のようです。当時、荒井由実さんは作曲家志望で、自ら歌うつもりは無かったとも云われています。

 ところが、「ひこうき雲」は、レコーディングはされたものの諸般の事情で発売されず、その後、荒井由実さん自身の歌唱によって世に出ることになります。

 雪村いづみさんは、発売されなかったものの、この曲をとても気に入っていたそうで、ライブでは、よく歌っていたと言います。「ひこうき雲」は、1990年になって、雪村いづみさん自身のアルバムに収録され、その音源はYouTubeにもアップされております。


  雪村いづみさんは、江利チエミさん・美空ひばりさんと共に「三人娘」の一人と称され、幅広いジャンルで圧倒的な歌唱力を誇りながら、他の2人に比べると大ヒット曲には恵まれず、どちらかと云うとカバー曲での評価が高いところも、どことなく松浦亜弥と共通するところのように思います。
 ただ、私生活に関して云えば、松浦亜弥さんの方が格段に恵まれていて、まあ、芸能人というものは、私生活などに恵まれていない方が、末永く活動できるのかもしれません。

 故「長良じゅん」氏は、若い頃、雪村いづみのマネージャーを務めていたそうで、デビューしたばかりの「あやや」を若い頃の雪村いづみに似ていると言って、自らの事務所のタレントで無いのにも関わらず、目を掛け、可愛がったといいます。

 そして、松浦亜弥さんは、2002年にリリースされた企画アルバム「folk songs2 」の中で「ひこうき雲」を担当します。YouTubeには、このCD音源もアップされていますが、有名なのは「ファクトリーライブ」のテイクの方ですよね。


 あと、こんなMVもありました。2004年10月10日という日付がついています。


 わずか2年半でこんなに変わるものなんですね。

 そして、今からちょうど3年前、「歌ドキッ!」でのテイクが、ジブリの映画「風立ちぬ」関連で話題になります。

 
 この動画は、magoさんが再アップしてくださったものになります。

 最初の動画はSunshine Moonlightさんがアップしてくださったものでした。最終的には、視聴数が400万回近くまで伸びていたと思いますが、削除されてしまいました。致し方ないこととはいえ、松浦亜弥さん自身がライブで話題にし、いわば本人公認動画(?)みたいなものだったので残念なことです。あの時、書き込まれた熱いコメントは戻ってきませんから。

 この動画が注目されたのは、映画を見た若者たちには、この曲のことを知らない世代が多くって、一斉に検索されたこと(新曲だと思っていた者も多かったと云います)、ファイル名が「ひこうき雲 松浦亜弥」と歌の題名が先に付いていたこと、視聴回数が8月に入ってから徐々に増え、中旬頃には数万回と比較的多くなっていたので検索に掛かりやすかったことなどが考えられます。
 まあ、本物のユーミンのテイクなどというものがYouTubeにあるわけが無かったというのが、本当の理由だと思いますw
 YouTubeで爆発的に再生されたのは、確か8月21日で、1日で数十万回以上再生されました。動画の視聴回数のカウンターが見る見るうちに伸びていくというのは、なかなかの衝撃的なできごとでした。僕は、その日、動画を一日中チェックしていました。

 「ユーミン」の動画を検索しようとして、「あやや」の動画をヒットしてしまったという、そんな通りすがりの観衆の足を止めて聴き入らせることができるというのも、松浦亜弥の歌唱の魅力の1つだと云えましょう。

 動画には、たくさんのコメントが書き込まれました。多くは賞賛の言葉ですが、中には、貶してくるコメントもありました。そんなものは、スルーしてしまえば良いことなんですが、ファンになったばかりで、血気盛んだった僕は、そういったコメントに対して、いちいち憤慨し、反論していたものです。
 もっとも、当時のAKBやハロプロ関連の動画などでは、ファンとアンチが激しくやりあっていて、相手の気に入らないコメントをスパム告知して、非表示にしたりしてましたから、あの頃のYouTubeのコメント欄って、結構、バトルの場だったように思います。


 僕的には、ふくちゃんさんのアップしてくださったこのテイクが、ベストテイクだと思います。彼女の歌唱が一番充実していた頃ではないでしょうか。

 お終いは、公式動画、コットンクラブでのクリスマスライブですね。


 どことなく、歌い難そうな感じが伝わってきます。どう云う風に歌うか迷っているかのようです。「ひこうき雲」は、大人になってしまった松浦亜弥さんには、もう、似合わない歌なのでしょうか。
 ひこうき雲が話題になった時も、多くのファンは「もっと松浦亜弥ならではの良い歌が他にあるのに」というのが正直な心境だったように思います。

 2013年の夏は、マニアックライブ5の開催、婚約発表、ひこうき雲のブレイク、DVD発売から、クリスマスライブの告知など、いろいろありました。今思えば、休業前の残務整理ってことだったのかもしれませんけど、そんなことを知る由もなかった僕は、今後の松浦亜弥さんの活動に期待していたものです。
 
 僅か3年前の出来事なのに、随分昔のことように思えます。

4 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

久々の松浦亜弥さん関連の記事ですね。

例の爆発的再生回数をカウントしたひこうき雲の映像、随分前からネット上に存在しない状態になっていたのは知ってました。ただ、再UPしたところでまた同じような経過を辿るのではという思いがあって、そのままだったのですが、恐る恐るでもUPしといて良かったです。当時見て盛上がった視聴者が、また出てきていると懐かしむ程度の再生回数で経過しているようですから。
そうですね2013年後半は懐かしいですね。束の間のライブへの楽しみ、わずかながら期待感を持つことができた半年間でした。
次に話題になるのは、過去の映像や他人の曲ではなく、大人の歌手としての新たな姿としてであってほしいものです。

さんのコメント...

気づいてみたら、一ヶ月以上、
松浦亜弥さん関連の記事を投稿していませんでした。
反省しておりますw

YouTubeの動画は、皆さんに視聴して欲しいという想いがある一方で、
目立ちすぎると心配ということもあります。
僕は、いつも視聴させていただくか、貼りつけさせていただくばかりなので、
アップ主さんたちには、頭が上がりません。
ブログで騒ぎすぎるのも、どうかと思いましたが、
考えてみれば、このブログのアクセス数など微々たるものですから、
僕が心配するまでも無いことでしたw

松浦亜弥さんについては、
新しいネタは、しばらく期待できそうもありませんから、
このネタは、過去に使っているなどと考えずに、
その日、その時に、思いついたことを、投稿できれば良いなと考えています。

アヤまる さんのコメント...

「ファンになったばかりで、血気盛んだった僕は、そういったコメントに対して、いちいち憤慨し、反論していたものです。」私は血気盛んという年でもありませんが、ボチボチ反論したり、Twitterをブロックしたり、2ちゃんねるにもちょっかい出したりしてます。
人の好みですかとやかく言うことではないんでしょうが、自分自身が亜弥さんを誤解していたのでついひとこと言いたくなるんですね。自分の耳でちゃんと聴いてみろと。

それにしてもどうしておられるやら。

YouTubeで爆発的に再生されたときも、世間は盛り上がってもご本人は別に、別に、別に~~て感じなんでしょうね。

それもブレないという意味では魅力ではありますが。


さんのコメント...

「世間が抱いている、松浦亜弥に関する誤解を解くことが、自分の天から与えられた使命である。」
なんて、息巻いてましたからw
でも、大人げないほどに熱くなれるものがあると云うのは、
幸せなことかもしれませんです。

御本人は、本当のところは、どうなんでしょうか。
全然、情報が無いですからね。
100%無関心だとも言い切れないような気がするんですが。