2016年4月27日水曜日

マエケンさん「あやや」の思い出をありがとう ~前田健さん急逝のニュースを聞いて~

NHKのサイトからです。

 【お笑いタレントの前田健さんが、24日に東京都内の路上で倒れ、虚血性心不全のため26日未明に搬送先の病院で亡くなりました。44歳でした。
 前田さんは、東京生まれで、20歳のときにアメリカに渡り、ダンスや歌などを学び、帰国後はコメディアンを目指してタレント活動をはじめ、一人芝居やものまねなどで人気が出ました。
 なかでも歌手の松浦亜弥さんのものまねがブレークし、多くのバラエティー番組で活躍したほか、近年はテレビドラマにも出演し俳優や振り付け師など活動の幅を広げていました。
 前田さんは、24日の夜、夕食をとったあとに東京・新宿区の路上で突然倒れ、心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、虚血性心不全のため26日午前1時すぎ、44歳で亡くなりました。】

 「まえけん」さんの急死については、ワイドショーでも取り上げられていましたし、新聞にも出ていました。内容的には、NHKの記事と大差ないのですが、44歳という若さで、しかも路上での急逝には、考えさせられるものがあります。

 前田さんは、近年は、振り付け師や役者さんとしての活動が主だったようですけど、ニュースでは、「松浦亜弥さんの物真似で有名な」という紹介を必ずされています。先ほども、ラジオで、「まえけんさんが亡くなって寂しいです。」といって「桃色片想い」をリクエストしたリスナーがいました。
 前田さんは、はるな愛さんと違って、プロの芸人、モノマネ師ですから、物真似のレパートリーは、「あやや」以外にもたくさんあったはずですが、やはり、「まえけん」と「あやや」は、切っても切れない関係なんでしょう。
 
 モノマネには、旬があると云います。御本人の人気が落ち着いて、マスコミでの露出が減ってきた時が旬だそうで、例えば、「キンタロー」さんが「前田敦子」さんの物真似でブレイクしたのがこれに当たります。世間の誰もが知っていて、でも最近ちょっと見ないなあって時ですね。松浦亜弥さんで云うと、「はるな愛」さんが「エアーあやや」でブレイクしたときがそれに当たるでしょうか。それから考えると、前田さんが物真似をしていた頃は、かなり早い時期と云えます。
 この後、いろいろなタレントさんが、「あやや」の物真似をするようになりますけど、それらは、松浦亜弥さんの物真似というよりは、松浦亜弥さんを物真似している前田健さんのモノマネといった感じですから、前田さんは、「あやや」の物真似のスタンダードを確立した人物と云えると思います。

 改めて、当時のモノマネ動画を見たんですけど、形態模写だけでなく、同じキーで歌いながらマネていたんですね。ただ、歌真似とも違っていて、全然似ていない中で、一点だけ似せて見せるという芸だったんだなって、今更ながら感心してしまいました。
 前田さんは、松浦亜弥さんがデビューして間もない頃から目を付けて研究していたと聞きました。今話題だから物真似する、というよりは、自分が好きだからマネするという感覚でしょうか。前田さんは、自らゲイであることを告白していますし、「はるな愛」さんのことと合わせると、「あやや」というのは、その手の方々を惹きつける何か特別な魅力があったのかもしれません。

 モノマネ師と御本人の関係は、持ちつ持たれつと云えるものばかりではありません。「コロッケ」さんと「野口五郎」さんの仲は、かなり険悪だといいますし、悪意に満ちたモノマネは、御本人のイメージダウンにつながることも少なくありません。
 最近は見られなくなりましたけど、以前は、松浦亜弥さんのYouTube動画に、まえけんさんと絡めて揶揄する書き込みもよくありました。前田さんのモノマネが、松浦亜弥さんに対する世間のマイナスイメージに貢献してしまったことは否めません。
 とはいっても、松田聖子さんも、散々、悪意に満ちたモノマネをされていましたから、人気の低下を物真似のせいにするのはどうかと思います。要は、モノマネのイメージを吹き飛ばすだけのパワーが、御本人にあれば良いだけの話ですから。

 はるな愛さんは、松浦亜弥さんのライブのゲストに招かれたりしていますが、松浦亜弥さんと前田健さんの関係はどうだったのでしょうか。ネットに松浦亜弥さんからとされるコメントが掲載されています。

【コメント全文】
昨日からのニュースを見て心配していました。突然の悲報にびっくりしています。
私のことをおもしろ可愛くモノマネしてくれて、楽しく話題にしてくれて嬉しかったです。
マエケンさんのモノマネで自分のクセを知ったりして。
初めて共演させていただいた時には、私の体調やスケジュールまで気遣って下さったり、
プレゼントと一緒に手書きのとっても丁寧なお手紙をいただいたことを覚えています。
マエケンさん、「あやや」の思い出をありがとうございます。
いまはただ心からご冥福をお祈り致します。
                                  松浦亜弥

 コメントというのは、事務所が代筆して出す場合も多いかと思いますが、内容的には、御本人の気持ちが表れているように思います。特に最後の「マエケンさん、「あやや」の思い出をありがとうございます。」という一文ですよね。本人が自らのことをこのように表現するのは珍しいと思います。前田さんがモノマネしていた「あやや」は完全に過去の存在ということなんでしょう。

 逆に考えれば、前田さんにとっても「あやや」をモノマネしていたのは、過去のできごとであったと思います。「あやや」のモノマネ師という偏ったイメージが前田さんの芸能活動の足枷になっていたこともあったはずです。
 前田さんは、近年は、モノマネ師というよりは、振り付け師や俳優としての活動が多かったようです。「あやや」の物真似などしたところで知らない子も多くなった今こそ、世間のイメージから解放され、芸能界で活躍の幅を広げていく時だったのではないでしょうか。
 44歳。新境地を拓いて行く適齢期とも云える時に、人生を終えざるをえなかった前田さんの無念さを思うと心が痛みます。

2016年4月24日日曜日

松浦亜弥コンサートツアー2007秋「ダブル レインボウ」 その2 ~アルバム神曲編~

 オリジナルアルバム「ダブルレインボウ」の収録曲は11曲。このライブで、松浦亜弥さんは、「ソウルメイト」「風に任せて」を除く9曲を歌っています。「ソウルメイト」については、2008年のライブで披露していますが、「風に任せて」はマニアックライブで歌ったくらいでしょうか。

 では、4曲目に歌った「灯台」です。


 ライブでは、「LOVE涙色」→「灯台」→「宇宙で La Ta Ta」の流れで歌っていますからね。歌っている方の切り替えも凄いですけど、聴いている側の切り替えも大変だったのではないでしょうか。サイリュームを遠慮がちに振るオタさんが印象的ですね。コールは不必要ですが、サイリュームは問題ないと思いますw

 後半の1曲目は「blue bird」。この後「今はレットイットビー」「砂を噛むように」「HAPPY TO GO! 」とアルバムの曲が4つ続きます。


 生バンドの雰囲気も良い感じだし、何より松浦亜弥さんが楽しそうに歌っているのが良いですよね。しっとりバラードも良いけれど、彼女の良さが一番発揮されるのは、此の手の楽曲なんだと改めて認識した次第です。



 同じ衣装で、同じような雰囲気の楽曲を2つ続けてるんで、完全に被っちゃって、すごく勿体ないように思います。
前半は、アルバム曲とアイドル曲を交互に歌っていたんですけど、後半は、4曲づつ、前後に寄せているんですよね。最後に盛り上げようって意図かと思いますけど、この部分は、やっぱり勿体ないです。
 とは云っても、「砂を噛むように」は、予想外の出来の良さですね。このツアーの頃は、あごの調子とか、声の調子とかに不安を抱えていたようで、歌に関しては、次の2008年のライブの方が評価が高いみたいですけど、なかなかどうしてのテイクに思います。

 やっぱり、ライブにおいてのビジュアルって重要ですよ。歌さえ上手ければ、容姿は関係ないって云う発言を偽善とは云いませんけど、人前に出て歌うからには、容姿は大いに関係ありだと思いますww

 アンコール曲は「ダブルレインボウ」。ツアーのタイトルにもなっている重要な曲です。アンコールが無かったらどうするのかな、っていうのは、要らぬ心配ですね。


 歌上手いでしょオーラを全開にして歌っているんで、自然と拍手も出てきますよね。ダブルレインボウは、マニアックライブでもコットンクラブでも歌ってくれましたが、どのテイクもなかなかの出来だと思います。本人曰く、「頑張んないと歌えない曲」とのことで、気を抜かずに歌っているからでしょうか。本気を出せば、ちゃんとできる子なんですね。
  「Everything」を歌っている時の「MISIA」さんとか、あと「小柳ゆき」さんみたいに、歌手であるからには、素人にも分かり易い形で、歌唱力をひけらかすことって大事なんだと思います。
 地方のコンサートホールで、常連さんから拍手もらってるだけじゃあ、虚しいばかり、「ダブルレインボウ」でも「dearest」でも良いんですけど、此の手の曲を世間に向かって披露する機会を持てなかったことが、最大の問題点だと思います。
 
 最後に景気の良い曲で終わりにしましょうか。コンサートでは、アルバム曲や初期のシングル曲以外の楽曲も、3曲ほどセットリストに入っています。


 やっぱり、この二面性が松浦亜弥ですよね。

 僕がファンになりたての頃、どのライブDVDを買おうかなって、Amazonのレビューとかを見ていろいろと研究しました。そしたら、次の「AYA The Witch」の評判が良かったんで、そっちを注文したんですけど、YouTubeの動画を見たら、「ダブルレインボウ」が良い感じなんで、慌てて追加注文したんですよ。まあ、結局、全部買うことになるんで、どっちでも同じだったんですけどね。
 中古じゃありませんよ。新品です。って云うか、この頃のDVDってほとんど中古に出てこないんですよね。きっとファンの方々が秘蔵しているからだと思いますよ。決して、中古に出るほど売れていないからでは無いと信じています。

2016年4月23日土曜日

マジカルミライ2016の先行予約が始まりました。

 連休明けかと思っていた先行予約(抽選の申し込み)が、思いの外早く始まりました。今回は、「幕張メッセ」で、9月10日(土)、11日(日)の2日間の4公演です。展示場でのライブですけど、全席指定のようですから、パイプ椅子とかを並べるんでしょうか。第9ホールがライブで、隣接する第10、11ホールがイベント会場だそうです。

 やってくれるのは、嬉しいんですけど、何で、悪名高い「幕張メッセ」なんでしょうか。展示場ですから、フロアーに段差は無いし、音響は最悪だし、聞くところによると、後ろの席だとモニターさえも見えないって言うじゃありませんか。
 人間のライブだったら、真ん中に花道作れば良いかもしれませんけど、ミクの場合そういうわけにもいかないし。ミクだからこそ、普通のコンサートホールでやってほしいんですけどね。
 まあ、主催者側の立場でいうと、話題作りが第一でしょうから、横浜アリーナとか、武道館とか、幕張メッセとか、そういう目立つところでやりたいんでしょう。


 名古屋のライブでは、思う存分楽しめませんでしたから、9月のライブに期待しているんですけど、まあ、スタンディングで無いだけ良しとしましょうか。オジさんには、スタンディングは辛いんでw

2016年4月20日水曜日

松浦亜弥コンサートツアー2007秋「ダブル レインボウ」 その1 ~アイドル神曲編~

 2007年10月10日、松浦亜弥さんの3年ぶり4枚目のオリジナルアルバム「ダブルレインボウ」がリリースされました。このアルバムの最大の特徴は、つんく♂曲が1つも収録されていないことでしょうか。ハロプロ色を一掃し、シンガー松浦亜弥を全面に打ち出したアルバムと云えます。
 それを受け、10月13日より、1年ぶりのソロコンサートツアーが始まります。タイトル名は、アルバムと同じ「ダブルレインボウ」。全国5会場、7日間で14公演。規模的には、淋しい限りですが、追加公演が発売されたということですから、それなりにチケットは売れていたのでしょうか。

 前半はカラオケ伴奏で、後半は生バンド演奏という変則ライブなんですが、何でこのような形になったのかが、よく分かりません。僕は、オープニングの「笑顔」を口パクにするために全曲生伴奏にできなかったのかと思っていたのですが、だとしても、ライブの半分をカラオケにする必要は無いわけです。
 バンドの準備が間に合わなかったという可能性もあります。直前までカラオケ伴奏でコンサートを計画していたのを、急遽、菊池真義氏に依頼したのかもしれません。2006年のように、ストリングスやブラスを取り入れるライブが、もはや開催できない状態になっていたのにも関わらず、松浦亜弥さんが生伴奏を強く希望し、橘慶太氏繋がりの人脈で、菊池氏に頼み込んだ、という推理はいかがでしょうか。いずれにせよ、たとえ後半だけでもいいから生バンドを導入したいという、松浦亜弥さんの強い意向が働いていたことは確かです。

 オリジナルアルバムをリリースし、これをひっさげて、生バンド伴奏でのコンサートツアーを開催するという、いわゆるアーティストっぽいライブの体裁は、とりあえず整ったことになります。

 このライブの最大の特徴は、そのセットリストにあります。ライブの主な構成曲がニューアルバムの楽曲から成っていることは当然なのですが、驚くべきは、その間を埋めている楽曲のほとんどが、初期のアイドル曲であるということです。「ドッキドキLoveメール」「トロピカール恋してーる」「ラブ涙色」「100回のKiss」「桃色片想い」「めっちゃホリデー」。デビューからの6曲までが全て入っています。それもメドレーなどでは無く、フルコーラスで。こんなことは、2003年までのバリバリのアイドルコンサートをしていた時以来のことです。

 では、ライブの2曲目に歌われた、デビュー曲「ドッキドキLoveメール」と3曲目の「Love涙色」。続けて2曲、貼り付けさせていただきます。



 言い忘れましたが、このライブの特筆すべき点がもう1つありました。松浦亜弥さんのビジュアルです。衣装、お化粧、スタイルと申し分ありません。お前何才だよっていう感じでも無いし、GAMのときみたいにお色気全開ってわけでも無いし、こんなに年相応の、大人の可愛らしさを感じさせるビジュアルは、2005年のキャプテン公演以来のことです。


 生バンド構成になってからの後半は、ニューアルバムの楽曲を4つ続けて、その後、「トロピカ~ル恋して~る」「桃色片想い」「絶対解ける問題 X=♡」「Yeah! めっちゃホリディ」とアイドル曲を4つ続けてお終いという流れです。
 完全にファストコンサートの流れです。特に「トロ恋」の前のMCで完璧にオタクを煽ってますので、その後の盛り上がり方がハンパなく凄いです。絶対みんな泣きながらジャンプしていたと思います。こんなライブに再び参戦できるなんて思いもしてなかったでしょうから。


 DVDだけを見ていると、結局、盛り上がるのは昔の歌の時だけかって、複雑な気分になるんですけど、当時のライブレポートを読んでいると、ニューアルバムの楽曲もしっかり楽しんでいるんですよね。まあ、ジャンプしたり、コールをかけるような曲じゃあないから、静かにしているんですけど、つまらなくしているんじゃ無くって、聴き入ってたとのことです。
 ライブレポートに当時のMCの抜粋が投稿されてました。「今、歌うのが楽しい。歌詞を見返すと、昔は分からなかった新しい発見がある。」「デビュー3、4年目の頃は、「めちゃホリ」を歌うのに飽きてました。1年365日で、365回以上歌ってるんじゃないかってくらい歌ってたし。」
  

 誰もが知っていて、ライブで盛り上がれる楽曲を複数持っているというのが、どれほど恵まれていることなのか。このライブでの松浦亜弥さんは、過去を捨て去ることで無く、過去を昇華させることによって、新しい一歩を踏み出したといえましょう。まあ、このまま素直にいかないところが、松浦亜弥さんなんですけどね。

 次回は、コンサートで歌われた、アルバム収録曲について投稿させていただきます。

 そう云えば、アイドル神曲セブンの中で1つだけ歌わなかった曲がありました。「ね~え?」です。この曲は2004年のライブを最後にちゃんと歌っていません。たまーに、歌うときは、いつもボサノバアレンジばかりです。本当にイヤなんですね。

2016年4月19日火曜日

中島美嘉「雪の華」を初音ミクが歌うと意外と泣けると云う話

 まずは、御本家のお手本からです。今回は、あえて、このテイクをセレクトさせていただきました。中島さんも最近は、だいぶ歌い方が変わってきているようですね。
 

 中島美嘉さんの「雪の華」というと、2005年の紅白を思い出します。この時は、トリの1つ前だったんですけど、だいぶ時間が押していたみたいで、慌ただしく出てきて、歌い終わってお辞儀をしている最中に、もう次の曲の前奏が始まっちゃったんですよ。僕は、特にファンというわけではなかったんですけど、これは可哀相だよって思いました。しかも、次の曲が北島サブちゃんの「風雪ながれ旅」で、もの凄い紙吹雪の演出、完全に持ってかれちゃったんですよ。次の日は、サブちゃんの話題で持ちきり。あまりにも扱いが違くって、唖然としてしまいましたw                                     
 では、初音ミクのテイクを貼り付けさせていただきますね。中島美嘉さんと、あまりにも対照的な、これぞボーカロイドという歌唱なんですよ。



 凄いでしょ。歌に全然感情が入っていないんですから。でも、僕、このテイク大好きなんですよ。何て云うのかなあ、子どもが、歌詞の意味なんて全然理解せずに、唯々、素直に歌っているような、一生懸命さが伝わってくるんですよね。スタンドマイクの前に直立して、振り付けなんてつけないで、ひたすら正面を向いて、丁寧に歌っている情景が浮かぶんです。
 不思議ですよね。歌に感情がこもっていないのにもかかわらず、何故か不思議と泣けてくるんですよ。
 
 もう1つ、こちらのテイクは、ボーカロイドの歌声に、感情を込めてみようって云う、試みのテイクです。


 さすが「melodylights」さんですね。特に高音の歌わせ方がとても綺麗に思います。ささやくように、それでいて高温を綺麗に響かせるって、なかなか人間じゃできませんからね。
 中島美嘉さんが、泣いているかのような雰囲気で歌っているんで、ついつい勘違いしてしまうんですけど、この曲って、もの凄く明るくって、可愛らしくって、前向きな詩なんですよね。だから、中島美嘉さんには、美嘉さんの「雪の華」があるように、初音ミクには、ミクの「雪の華」があっていいと思うんですよ。もちろん、ミクは自分で考えられませんから、ボカロpさんが詩を解釈して、ミクの特性を考えて、歌わせてあげるんですけど。

 「雪の華」は、たくさんのアーティストさんがカバーしていますけど、カバー対決ならば決して人間に負けてないと思います。歌っているのはコンピューターですけど、歌わせているのは人間。大切なのは、歌わせている人間がどれだけ、この曲に想いを持っているのか。それが実感できる2テイクじゃないのかなって思います。

2016年4月17日日曜日

一青窈「ハナミズキ」をボーカロイドが歌うと結構イケてると云う話

 桜の後は、ハナミズキの季節。僕の住んでいる町のハナミズキも咲き始めましたので、さっそく撮ってきました。街路樹のハナミズキが咲きそろうのは、もう少し先のようです。


 一青窈さんの「ハナミズキ」は、9.11テロをきっかけに書かれた詞と云うことですが、テロを連想させる単語を排除し、あまりにも遠回しな表現を多用したために、何を言いたいのか凡人には意味不明な詩になっています。「君と好きな人が百年続きますように」って歌詞から、ウエディングソングだと思っている人も多いようですが、「終わる」「沈む」という言葉がさかんに出てきますから、決して結婚式で歌ってはいけませんよw
 では、世界平和を願っているのかと云うと、報復の連鎖を否定する一方で、自己犠牲を美化する表現なども出てきます。まあ、此所は、一青窈さんについて語る場ではありませんから「さすが一青窈さん、意味深い詩を書く常識を越えた才能の持ち主です」ってことにしておきます。

 まあ、ひと言で云うと、メロディーが良いって事なんでしょう。凡人にとっては、聞こえの良い単語が並んでいれば、文章としての歌詞の意味は、どうでも良いのかもしれません。

 だとすれば、これほどボーカロイドにうってつけの曲はありません。ということで、


 アップロードの日付からすると、初音ミクが発売されて間もなくの作品のようです。歌い方も丁寧ですし、かなりのクオリテイーだと思いますよ。
 一青窈さんの信者さんは別として、皆さんならこのテイクの良さを認めてくれるんじゃないかと期待しているんですけどw

 続けて、巡音ルカのテイクです。ルカの滑舌の悪さが、まるで、外国人が慣れない日本語の詩を歌っているかのような感じになっています。驚きました。滑舌の悪さを逆手に取ると云う、こういう使い方もあったんですねw
 何かテレサ・テンっぽいような気もします。これだったら、台湾つながりで、一青窈さんの熱烈な信者の方にも分かってもらえるかも・・・・?


 失礼しました・・・。

 では、お終いに、皆さんご存じの「松浦亜弥+一青窈」のテイクを貼り付けさせていただきます。いつのまにか視聴回数100万回越えてたんですね。


 もしかしたら、松浦亜弥さんは、ウエディングソングだと思って歌っているかもw

2016年4月16日土曜日

地震災害のお見舞いを申し上げます

 ここ数日間に発生した地震で中部九州地方が激しい揺れに遭われ、甚大な被害がでています。

 自分にできることは、募金ぐらいしか思いつきませんが、一日も早い復興がなされますよう心よりお祈り申し上げます。

2016年4月14日木曜日

GAM 1stコンサートツアー2007 ~松浦亜弥&藤本美貴、2ndなき1st~

 GAMとは、グレイト・亜弥・美貴の頭文字をとった、松浦亜弥さんと藤本美貴さんのユニット名です。 1stコンサートツアーは、2007年の5月26日から7月3日にかけて、全国7会場で19公演行われました。

 このツアーの直前にミキティの熱愛報道が出たんですよね。モーニング娘からの脱退など騒がれていた最中でのライブツアーとなり、MCではファンへの謝罪などが行われたようです。2013カウントダウンライブのMCでは、コンサートの初日が土曜日で、その前日の金曜日がフライデーの発売日で参ったみたいなことを云っていました。今でこそ笑い話ですが、ツアー初期のころは、ミキティのテンションがかなり低くて、ファンを心配させていたようです。でも、中野サンプラザでのDVD収録の頃は、かなり元気が戻っていたようですね。

 では、オープニングの楽曲群の中から、「LU LU LU」「イチャ イチャ Summer」の2曲を貼り付けさせていただきますね。



 昭和の匂いがプンプンしますよね。昔、似たようなタレントがいたはずですけど・・・思い出せませんw

 ツアーの前に、オリジナルアルバムを発表するなど、かなり本気のユニットだったようです。それぞれ、1stアルバム、1stコンサートツアーと名乗ってますから、2ndがあることを意識していたのは確かです。
 2人は、仲も良くって、お互いの才能も認め合っていたようですから、ソロ活動とユニットの2本立てでやっていこうと考えていたのでしょう。ミキティの騒動さえ起こらなければ・・・ってことですが、松浦亜弥さんだって、今の旦那さんとお付き合いしていたわけですから、どっちもどっちと云えますw

 ソロコーナーもあったみたいですね。この間に相方は、衣装替えということみたいです。貼り付けさせていただく曲は、好きすぎて バカみたい」です。


 視聴回数が100万回になろうかってくらいなんですけど、この動画は、僕が松浦亜弥さんのファンになった頃には、もうかなりの再生回数になっていて、ファンの間でも評価の高いテイクです。4人で歌っていた曲を1人で歌いこなしてしまうパワーは、凄いですよね。何回も同じ事を言ってしまいますが、彼女は、ユニットやデュエットで歌った曲をソロで歌い直すことが本当に多いです。
 ソロコーナーで敢えてこの曲を選ぶというのも何か意味深な感じがします。

 続いて「メロディーズ」です。


 ちょっとエッチな大人の可愛らしさが出ていて、昔のピンクレディにキャンディーズを足して10倍くらい歌を上手くした感じです。この他、コンサートのために作ったオリジナル曲なども披露しています。

 僕なんかは、結構面白そうなライブだなって思うんですけど、当時のファンは、かなり戸惑っていたみたいです。どちらのファンからも指示されていない感じがしました。特に松浦亜弥さんは、前年にストリングスや生バンドを導入して、じっくり歌を聴かせるというライブを開催していたわけですから、ファンにとっては完全に逆行しているように思えたでしょう。って云うか、逆行ですら無くって、何処行くのって感じでしょうか。
 
 で、「From That Sky ~替え玉は硬メンで~」なんてのも歌っていたんですね。松浦曲を2人で歌っているんですけど、さすが、ミキティですね。完全に馴染んでいるように思います。


 アンコールの中からは、やっぱり「Thanks!」をセレクトさせていただきました。


 松浦亜弥さんは、デビュー以来、ハロプロのいろんな方とユニットを組んできましたけど、このGAMほど楽しそうに歌っている動画はありません。

 ミキティと庄司氏は、相変わらずのオシドリ夫婦ぶりで、昨年、豪邸を建て、ローンを共働きで返すんだと報道に出ていました。ミキティも、第2子の女の子を出産後、バラエティなどに時々出ているようですが、懐メロ扱いで「浮かれチック・・・」などを歌うことはあっても、もう新曲を出すことなどないでしょうね。
 ただ、ミキティの談では、GAMは解散していない、とのことですから、復活したら、2人して童謡歌手にでもなればいいかもしれませんね。意外とウケるかもですよ。

2016年4月13日水曜日

初音ミク「エンヴィキャットウォーク」の伴奏を聴き比べてみる ~武道館VS東京ドームCITY HALL~

 初音ミクは、コンピューターの歌唱です。調教を更新しない限り、歌い方が変わることはありません。また、その姿はCGですから、ダンスもプログラミングを変えない限り、全く同じに踊ります。
 では、ミクのライブは、毎回同じ事の繰り返しになるかと云うと、そうとも云えません。ライブというのは、ステージと観客が共に造り出すものだからです。
 そして、もう1つ、重要な役割を担っているのが、バックバンドです。通常のアイドルライブは、歌唱が生歌であっても、伴奏はカラオケであることが多いのですが、ミクのライブは、歌唱は、コンピューターによるものですが、伴奏は、生バンドで行うというのが慣例というか、ポリシーになっています。
 
 で、今回は、「エンヴィキャットウォーク」を題材に、バックバンドの演奏を聴き比べてみようというわけです。ミクは、同じCGを使い回していますので、比べやすいと思います。まあ、これはこれで、手抜きなので困ったことなんですけどね。

 では、最初に、元の曲がどういうものか、分かっていたけるように、オリジナル動画を貼り付けさせていただきます。


 まあ、こんな感じの楽曲ですw
 2013年に「トーマ」さんが投稿した楽曲で、いわゆる中毒系といわれるジャンルになるかと思います。

 続いて、昨年おこなわれた、武道館でのライブ動画です。編成は、ドラム、ベース、キーボード、ギター2本でした。


 いかがですか、比較的オリジナルに忠実なアレンジで、原曲の雰囲気は、良く出ているかと思います。伴奏の音は、ほとんどがバンドのものだと思いますが、もしかしたら部分的に被せているところがあるかもしれません。ギターが2本というのは、アレンジの幅が広がっていいのですが、両方でガチャガチャ弾かれると何が何だか分からなくなるときがあるように思います。
 
 次は、2014年に「東京ドームCITY HALL」でセガが主催したイベントライブの動画です。演奏は、「The 39'S」。編成は、ドラム、キーボード、ベース、ギターの4人です。ストリングスのお姉さんたちは、この楽曲では、演奏していないようです。


 特にソロパートは、完全に演奏者のアドリブになっています。それから、これは、DVDの編集の仕方にもよるかもしれませんが、楽器の1音1音が明確になっているように思いました。もしかしたら、一部の音は被せになっているかもしれません。

 会場では、大音響で流れてますから、伴奏の違いなどそれほど気にならないのですが、DVDになって改めて聴いてみると、よく分かります。

 アイドル系ライブのバックバンドの立ち位置というのは、難しいですよね。特に初音ミクのライブでは、人間は、バンドだけですから、出過ぎるとウザいってことになるし、出なければ、MVの上映会みたいになってしまいます。
 今年のマジカルミライは、9月に「幕張メッセ」で開催されるそうです。どんな楽曲で、どんなバンドが担当するのか楽しみです。

 最後に、この曲を人間が歌うとどうなるか、聞いてみましょう。数ある「歌ってみた動画」からこれをセレクトしたのは、単に再生回数が多かったということだけですので、視聴はあくまでも自己責任でお願いしますww


2016年4月12日火曜日

松浦亜弥「ドッキドキLoveメール」 ~デビュー15周年の日に、敢えてアイドルとしての才能を評価する~

 代々木体育館のライブテイク、何度見ても飽きません。

 この「ドッキドキLoveメール」メドレーの中の一曲で、しかもお手振り曲。でも、この場面大好きなんですよ。


 お手振り曲って云うのは、ジャニーズ系のライブでは、欠かせないようですが、松浦亜弥さんのライブのDVDを見る限り、こういう演出は珍しいですよね。まあ、彼女がコンサートホール中心のライブをしていたというのと関係があるかと思います。代々木スペシャルは、リフトなんかも使っていて、ちょっとジャニーズ系のライブっぽいですからね。

 お手振りというのは、タレントとファンの交流のコーナーだと思いますけど、ファンは、自分の好きな曲がお手振り曲に使われることをあまり好まないようです。お手振りになると、ちゃんとダンスをしないし、いつも生で歌っていても、この時は口パクになることも多いと聞きました。
 お手振り曲で検索したら「お手振り曲の時間は、アイドルがアイドルたるために必要な時間」というコメントがでてきました。だから、ファンならばしっかり付き合えって云うことのようですw

 でも、このライブテイクは、素晴らしいと思います。たった一人で、一万人の観衆を相手に完璧にレスポンスしてるでしょ。この子、歌いながら、手を振りながら、一人一人と視線を合わせているんですよね。で、そういう自分を観客に見せている。彼女は、後に「自分はアイドルにむいていない」みたいなことを発言するようになりますけど、こういう才能は、決して得ようとして身につけられるものでは無いと思います。

 松浦亜弥さんくらいに可愛いと云うか素敵な女性は、1000人に1人くらいは、いるかも知れません。彼女くらいに歌の上手い人も1000人に1人くらいは、いるでしょうか。これだけでも1000×1000で百万人に一人という逸材なんですけど、この子くらいにアイドルとして振る舞える子は、10,000人に一人いるかどうかだと思います。かけ算すると地球の人口越えちゃいましたねw

2016年4月10日日曜日

初音ミク「EXPO 2016 Japan Tour 名古屋」ライブレポート  ~今回は懐メロ特集?~

 今回のライブは、出だしの3曲が「ワールドイズマイン」「初音ミクの消失」「裏表ラバーズ」と全て2010年のライブで演奏されている楽曲でした。良く言えば原点回帰でしょうか。全体的にも古き熱き時代(と云っても5,6年前のことですが)の楽曲が目立ったライブでした。では、この中から2曲目に演奏された「初音ミクの消失」をセレクトさせていただきます。


 出てきていきなり消滅というのもどうかなってことですけど、2010年のライブテイクはいかがでしたか。名古屋のテイクがこれだけのパワーがあったかというと「?」だったように思います。もっとも、僕が参戦したのは、昼の部だけなので、断定することはできませんけど、いずれDVDが出るでしょうから、比べてみるのが楽しみです。

 あと、懐かしのメロディーとしては「magnet」「愛言葉」「初音ミクの激唱」がありました。


 古いファンは泣いて喜ぶでしょうが、選曲としては、ちょっと通好みとも云えます。それから、全体的に地味というか、暗いんですよ。懐メロやるんだったら、いっそのこと「メルト」とか「千本桜」でも良かったんじゃないかって思います。

 で、今回のライブで一番のサプライズは「恋は戦争」が演奏されたことではないでしょうか。「恋は戦争」は、supercellとしての初音ミクオリジナル曲の第一作目で、2008年2月に投稿されています。2009年にミクフェスで演奏されていますが、国内で演奏されるのは、それ以来、7年ぶりだと思います。


  CGがカクカクで、しかも映像が薄いですよね。まあ、当時としては、これで十分だったのだと思います。会場に詰めかけていたファンは、ミクだけでなくて、演奏しているバンドがお目当てだったはずですから。

 昨年のライブの主役がLiveTuneだとすると、今年の主役は、Supercellということみたいです。去年そうだったから、今年はこう、だとしたら、あまりにも安易な設定ですけど、大人の事情って事でしょうかw
 まあ、Supercellにするのは良いんですが、ちょっとマニアックな選曲になってしまったように思います。ライブの参戦者の9割が男だった時代とは、違ってきているんじゃないかと。何て云うのかなあ、ライブを見に来た女の子たちが、「初音ミク、可愛かったね」って話しながら帰るような、そんなライブが理想だと僕は思うんですけどね。

2016年4月7日木曜日

初音ミク「Packaged」「Hand in Hand」~マジカル ミライ2015 in武道館~

 武道館ライブの夜公演では西ブロックの立ち見席という、これ以上無い末席でしたが、会場に着いてみると、一番端っこで目の前が階段になってまして、ステージからは限りなく遠いものの、視界良好な予想外の良席でした。
 早速、ライブ観戦の重要なアイテム、カラフルサンダーとサイリュームを取り出して準備完了です。サイリュームは、午前中に歌舞伎町のドンキホーテで調達したものです。グリーンを3本買いまして、2本は昼の部で使いました。夜まで光量は保つかなって思ったんですけど、リュックから出してみましたら、だいぶ弱々しくなってましたんで、予備に残しておいた1本の出番のようです。

 左手にカラフルサンダー、右手にサイリュームという出で立ちなんです。カラサンは、初音ミクのライブに備えて、不要なカラーをスキップ設定し、光量もLOWモードにしてあります。ミクのライブでは、公式ペンライトはスクリーンへの映り込みを軽減するために、低輝度のキンブレになっていますから、それに合わせたってことです。だったら、公式ペンライトを買えばということになりますけど、スイッチを入れたとたんに「HATSUNE MIKU」なんて文字が浮かび上がるライトでは、他のライブで使い回しできないでしょ。(松浦亜弥さんがペンライトOKのライブを開催する可能性を信じてですw)

 「Packaged」です。ペンライトを振る立場からすると、こういう分かり易い楽曲は助かります。


 僕の隣は、西欧人の若い兄ちゃんでした。前列との段差の無い立ち見席では、開演して全員が総立ちになると、長身の西欧人といえどもステージが見えなくなってしまいます。通路の手すりのパイプに乗り上がって見ているという状態で、ライブ見るのも体力勝負って感じです。
 曲が始まると、体を揺らして、一緒に手を振っているんですけど、ライトは持っていないようです。僕は「これっ」って云ってサイリュームを差し出しました。イケメンの兄ちゃんは、軽く会釈をして受け取ってくれました。
 自分でもビックリする行動でした。僕は、絶対そういうことをするタイプの人間では無いからです。ライブ会場の高揚感っていうか、相手が外国人だったからできたことだと思います。日本人の兄ちゃんが素手でライブに来ていても、それがポリシーなのかなって考えちゃいますからね。僕は、リュックの中から、今にも消えそうなサイリュームを2本取り出して、右手に持ちました。
  
 このライブのテーマ曲である「Hand in Hand」です。みんなで何回も「ハンド イン ハンド」って叫んでいると、手を取り合えば平和な世界が訪れるんじゃないかなんて、年甲斐も無く思ってしまうんですよ。


2016年4月5日火曜日

「恋愛裁判」 初音ミク武道館ライブから

 昨年の9月に開催されました、武道館ライブの動画がアップされてきました。多くは、海外のファンによるもののようで、スペイン語や中国語の字幕が付けられているものが目立ちます。

 映像で改めて見ると、アリーナの広さや、周りを囲むスタンド席の配置など、武道館ってホントに見栄えがしますね。あと、このへんは賛否両論あると思いますけど、会場の声援も今回は大きく入ってますので、ライブ感に溢れたDVDとなっています。
 初音ミクのライブDVDは、何枚か出ていますけど、2010年のZepp東京と2013年の横浜アリーナ、そして、この2015年の武道館が、ベスト3と云えるのではないでしょうか。

 で、今日は、感動の武道館ライブから、「恋愛裁判」をセレクトさせていただきました。作成者は、40mpさん。投稿が2014年ですから、初音ミクのライブでは珍しい比較的最近の楽曲です。


 Aメロ、Bメロ、サビとキャッチーなメロディとメリハリのあるリズム。ペンライトを持つ身としては、これほど振りやすく、振っていて楽しい楽曲はないかと思います。
 歌詞が聴き取れない方も多いと思いますので、参考までにMVも貼り付けておきますね。


武道館ライブには、良いテイクが幾つかありますので、また、紹介させていただきますね。

2016年4月3日日曜日

名古屋に行ってきました。 その2

 先日、初音ミクのライブに参戦すべく、名古屋に行ってきましたが、実は、家の者も連れて行ったんです。一人で名古屋に行くと言うと、絶対反対されると思ったんで、先手を打って、一緒に行こうって言ったんです。もちろんライブ中は、別行動。昼飯代、夕飯代、往復の新幹線代と全て二人分掛かりますんで、もの凄い出費なんですけど、迷惑ばかりかけているんで、二人で出かけようってことにしたんです。

 そしたら、名古屋見物のついでにミクのライブに行ったみたいになっちゃって、しかも、ライブの後で食べた「味噌カツ」と帰りの新幹線で食べた「ぼた餅」の印象があまりにも強くて、ミクのライブの記事を書こうと思っても全然思い出せなくって困ってしまいました。

 2,3年前に仏像巡りで、大須の辺りに行ったことがありますけど、名古屋に行くのはそれ以来です。

 名古屋って、コメダ珈琲に代表されるように、喫茶店が有名なんで、コンパルにでも行こうかって考えてたんです。でも、名古屋の商店街にある昔ながらの喫茶店って、どこも小さい店で、分煙ができないんですよね。で、東京だったら、全席禁煙にしちゃうでしょうけど、名古屋って喫煙可の店がほとんどです。だから、店中モクモクで、連れがいるんで入れませんでした。
 まあ、昔から、喫茶店に煙草はつきものでしたけど、コンパルも、本店はともかく、いろんな人が訪れる、地下街の支店くらい禁煙にしてもいいのになって思いましたけど、そうならないところが名古屋の文化なんでしょうね。
 その代わりってわけじゃあ無いですけど、タカノにも行きました。何も名古屋に来てまでタカノに行くなんて、って感じなんですけど、ちゃんと支店があるんですよね。

 で、ライブの後は、「矢場とん」の味噌カツです。完全に観光客モードですけど、美味しかったです。ひつまぶしのお店も人気ですよね。夕食には、早い時刻だというのに、もう並んでましたよ。でも、東京の行列と比べれば、カワイイものです。

 新幹線の出発時刻まで、デパ地下で時間つぶしです。そしたら、見つけたんですよ。これは絶対美味しいだろうって云う塩豆大福。残り3個。ところが、僕の前に並んでいたオジさんに3個全部買われちゃったんです。で、しかたなく、ぼた餅と桜餅を買うことにしました。ぼた餅は260円、桜餅も200円です。ヤマザキの2倍以上の値段です。
 帰りの新幹線の中で食べたんですけど、これが美味しいのなんのって、ぼた餅は、ほんのりシソの味がするんですよね。連れは、桜餅を食べていて、最初は、一口あげるね、なんて言ってたんですけど、結局くれませんでした。で、包み紙を見てみたら「仙太郎」って書いてあって、京都の和菓子屋さんみたいです。

 何てことは無いですよね、名古屋まで行って、新宿のパフェと京都のぼた餅を食べたんです。なあんだ、って思ったんですけど、これも名古屋っぽいですよね。関東と関西に挟まれて、それでいて独特の文化もあって、普段着で歩く面白い街。
 僕の町からじゃあ、そう気軽に行けるところじゃ無いんですけど、今度いつ行けるかなw

 ブログ記事にするんだったら、写真撮るべきでしたね。

2016年4月1日金曜日

初音ミク「EXPO 2016 Japan Tour 名古屋」に参戦してきました

 3月31日にZepp NAGOYAで行われた、「HATSUNE MIKU EXPO 2016 Japan Tour」に参戦してきました。当初は、昼夜2公演に参戦予定だったのですが、抗がん剤服用期間中で、健康面に不安を抱えている身ですので、昼のみの参戦となりました。チケットは、Aの280番という良番を貰っていたのですが、開演まで1時間近く、立って待つのもどうかなってことで、開演ギリギリに入場して、後ろの方で控え目に参加してきました。もったいない話ですが致し方ありません。

 名古屋に行くのは久しぶりです。駅前も再開発されてまして大変賑やかでした。ただ、街を歩いている子たちが、近所のコンビニに行く服装とたいして変わらないんですよね。色が無いっていうか、東京と比べると地味な印象を持ちました。まあ、東京と云っても、歩いているのは、周辺の田舎から出てきた子たちなのですが、それでも、みんな気合いを入れてオシャレしてくるでしょ。
 名古屋は、都会ではありますが、巨大な地方都市って感じです。でも、美味しい食べ物もあるし、Zeppもそうですけど、一通りの施設や有名なお店は、必ず名古屋に支店がありますから、住むには便利なところだと思います。

 Zepp名古屋は、スタンディングでも1600人程度と、他のZeppと比べると小さめのライブハウスですが、その分、ステージが近くって、会場の一番後ろでも、スクリーンとの距離は、武道館の最前列より近かったです。ただ、ペンライトも思うように振れないくらい、後ろの方までギチギチに詰め込まれてましたんで、下半分が見えません。コンサートホールと違って、モニタースクリーンもありませんから、ステージをかさ上げして、ディラッドスクリーンの位置を1mくらい高くしてもらえるとありがたかったです。
 
 客層は、若者中心で、グループで来ているファンの他、男なら1人、女の子なら2人連れが多かったですね。コスプレもいましたけど、多くは、頭にリボンを付ける程度の控え目な感じでした。ライブに来ていたファンの99%以上は、僕より年下だと思います。

 ライブは、時間通り始まりました。で、2曲、3曲と進んでいくんですが、何か違うんですよね。ノリが、悪い・・・。こんな狭い部屋にスタンディングで詰め込まれているんですよ。何も無くたってテンション上がる状況なのに。これが、噂に聞いた、名古屋のノリなのでしょうか。
 僕の前のお兄ちゃんは、腕を組んだままですし、その隣のお兄ちゃんは、持っているペンライトを振ることも無く握りしめています。街中を普段着で歩く子たちですから、控え目なのは、分からなくもないですけど。

 ライブのセットリストは、「初音ミク EXPO 2016 Japan Tour」という再生リストを作りましたんで、ネタバレOKな方はどうぞです。

「初音ミク EXPO 2016 Japan Tour」

 ライブハウスでの公演を意識しているのでしょうか、喧しめの曲が多かったですね。で、昔の曲が目立ちました。演奏してくれて嬉しかった曲もありましたけど、もっと、キャッチーなメロディーで、「1.2.3.オー」ってペンライト振れるような。ノリ易い曲が多いと良かったかなと思います。ライブのノリの悪さは名古屋の人たちのせいだけでは無いかと思います。

 ライブは、MCをはさむことなく、淡々と進んでいきました。休むことなく、次々と曲が演奏されていきます。1時間50分で終了です。曲は26曲。人間なら有り得ないですよね。ノンストップで26曲歌い続けるんですから。
 でも、あまりにも、工夫が無いと思います。「IA」のライブみたいに、とまでは言いませんけど、人間でなくたって、演出が大切だと思うんですよ。せめて、もっとミクにしゃべらせるべきだと思います。バンド紹介もしないんですから。初期の頃は、ファンの意表を突こうとか、ウケを狙おうみたいな、遊び心があったはずです。回数を重ねるごとに目立ってくる手抜き。初音ミクのライブを「生バンド付きのミュージックビデオの上映会」と批判する奴がいたとしても、これじゃあファンは反論できません。

 でも、まだ見限ったわけじゃあ無いですよ。次に期待です。今年の夏、「マジカルミライ」はあるんでしょうか。フル参戦できるように、夏までには、体調を整えなくてはいけませんね。

 勝手なことばかり書いてしまいましたが、腕を組んでいたお兄ちゃんも、ペンライトを振らなかったお兄ちゃんも、曲に合わせて体を動かしてましたから、決してシラケていた訳じゃあ無いんですよ。みんな、それぞれのスタイルで楽しんでいたんだと思います。きっと夜の部は、もっと、もっと盛り上がっていたと思います。武道館もそうでしたから。

 具体的な楽曲についての感想は、来週の東京公演が終わってから投稿します。