松浦亜弥さんのファンに成り立ての頃、この曲と「横浜ロンド」がごちゃ混ぜになっていました。地味なシングル「草原の人」のカップリング曲と、地味なアルバム「Click You Link Me」の収録曲ということで、馴染みもありませんでしたからね。
で、「横浜ロンド」は、すぐに僕のお気に入りの1曲になりましたけど、「YOKOHAMA SING A SONG」は、その後も、何となく捉えようのないままだったんです。
「YOKOHAMA SING A SONG」は、ミュージカル「草原の人」の劇中歌とされてますけど、その劇中歌が、シングル「草原の人」のカップリングとして発表されているということからして不思議です。「草原の人」のリリースが企画された段階で、ミュージカル化も同時に進行していたと云うことなんでしょうか。
そもそも僕は、「YOKOHAMA SING A SONG」を、16才のアイドルに歌わせるという意図が、理解できませんでした。ミュージカルのストーリーの流れでこういう曲が必要とされていたのなら分かりますが、独立した楽曲として考えると、あまりにも不自然です。やっぱり「YOKOHAMA SING A SONG」は、ミュージカルのために制作された楽曲なんでしょう。
この曲が、ライブで歌われたのは、2006 秋「進化ノ季節…」、大人の雰囲気を前面に出した演出においてでした。この時期、松浦亜弥さんは、ストリングスを入れたり、ブラスを入れたり、ちょっとエッチぽくしてみたりと、いろいろ試行錯誤していたように思いますが、「YOKOHAMA SING A SONG」を歌うには、この演出が一番合っているんでしょうね。
とは云っても、「千本桜」は、「Tell Your World」と並んで、ミクの最も知られている楽曲であることは間違いありません。僕も、ひょんなことから初音ミクのファンであることがバレてしまうときがあるんですけど「じゃあ千本桜とか聴いてるんですか。」って必ず聞かれるんですよ。あまりイメージが固定化してしまうのも困りますよね。このへんは、松浦亜弥さんの「めっちゃホリデー」と似たところがありますので、松浦ファンの皆さんなら、この気持ち理解していただけることと思います。